2017年はまさに「副業元年」と言われる年でした。2016年あたりからロート製薬やヤフーなど先進的な企業が副業解禁を始め、ついに2017年11月にはソフトバンクでも副業解禁となりました。FindyやFindy Freelanceでも当たり前のように副業の人がジョインし、事業の立上げを支えてくれています。
また、いよいよ厚生労働省が動き出しています。具体的には、企業が就業規則を制定する際のひな型となる「モデル就業規則」について、事前届け出が前提ですが、副業解禁を織り込んだものに変更することを検討し始めています。やはり、日本らしいですが、政策の影響と大企業というセンターピンが動き始めてるといっきに世の中の流れが変わるのではないでしょうか。
ただ、この副業解禁は企業側の論理ではなく、企業で働く人の論理、つまり「個人」の気持ちにも後押しされています。日々、自社の採用活動やFindyでユーザーの方にお話を伺う中で感じている「2018年に副業が飛躍的に増加する理由」を以下のとおりまとめてみました。
目次
IT/Web業界の人気企業はほとんど副業解禁
以下のリストでも紹介されていますが、「メルカリ」「Google」「ヤフー」「リクルート」等など、人気企業はすでに副業解禁になっています。そうした人気企業と採用活動で競っているスタートアップやベンチャー企業も当然、副業解禁を推進する傾向が強くなってきています。
「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」をビジョンに掲げているHARESのミッションの一つが「副業禁止規定をなくす」こと。 先日、ロート製薬が国内1500人の社員を対象に副業制度を導入したことがニュースとなったり、サイボウズ青野社長の「『副業禁止』を禁... 社員の副業を認める会社が選ばれる時代へ。副業OK!な会社まとめ - HARES.JP |
私自身も2016年前半の時点で前職で採用活動をする中で、「入社前に御社が副業OKか確認したいです」という質問も当たり前のように聞くようになりました。
優秀な人は物足りなさを感じている
優秀な人は自社の仕事だけでエネルギーや能力を使い切れていないというケースもしばしば見受けられます。Findyのエンジニアユーザーにインタビューしているとハイスキルな人が転職を意識する要因の一つに現職の「物足りなさ」「暇さ」というのを挙げる方もいます。企業サイドとしてはもったいない限りですね。
具体的には「普段からこんな技術を勉強しており挑戦してみたいが、会社の方針が決まっていなくってやることがない」や「ビジネスサイドのテクノロジー理解が低く、もっとできることがあるのに技術的なチャレンジができない」といった理由です。いわゆるミスマッチですね。
そんな物足りなさの解消の場としての「副業」という機会がありそうです。
副業が自らを成長させる機会になる
上記の物足りなさの裏返しですが、「本業」は辞めるつもりはないものの、「新しく学んだ技術を自社で使う機会がないので使ってみたい」や「会社ではマネジメント業務ばかりになっているからコードを書きたい」など、自らの成長や能力の維持に副業を使うケースも増えてきています。
自社の環境に自信のある会社ほど副業を推進していますが、他社での経験を通して、新しい視点や技術を身に着け自社に持ち帰ってくれる効果もあります。
金銭的に1つの企業に依存したくない人が増えている
現在の20代から30代は大手の企業が当たり前のように不振に陥るところや破綻するところを子供の頃から見てきました。90年代の山一證券しかり、最近ではシャープや東芝の不振、そしてリストラなど大手企業に入っても一生安泰の時代は幻想になってきていると言えます。もしかすると財政が厳しくなると公務員ですら地域によっては厳しくなるかもしれません。
そんな時代に豊かな生活を維持したい人にとって、1つの会社に依存することはリスクそのものになってきています。
副業/フリーランスから就職という道が増える
Findyでも副業で手伝ってもらう中で自社を気に入ってもらい、ジョインしてもらうケースも出てきています。フリーランスが一般化する時代において、必ずしも正社員としての転職に限定する必要がありません。特に来年も存続しているか分からないスタートアップであれば副業でしっかり中を見て、成長の可能性を吟味した上で、ストックオプションのもらえるタイミングなどを見てからジョインするのも悪くない時代です。
副業からスタートアップ社員、フリーランスからスタートアップ社員という流れは今後も増えていきそうです。
以上、「2018年に副業が飛躍的に増加する5つの理由」をまとめてみました。2018年ぜひぜひ副業にもチャレンジしてみてください!
Findyでも今後、副業を探したいエンジニアの方を応援できるようなサービスにしていきたいと思っています。
読んで頂きありがとうございました! 宜しければ、エンジニアの皆様はFindyでご自身のスキル偏差値を測定してみてください。
[正社員の方]
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[フリーランスの方]
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また、Findyでは年齢や勤務形態を問わず、様々な働き方で採用をしています。興味のある方は、こちらからご応募どうぞ!
同志社大学経済学部卒業後、三菱重工業、ボストン コンサルティング グループを経て2010年、創業期のレアジョブ入社。レアジョブでは執行役員として人事、マーケティング、ブラジル事業、三井物産との資本業務提携等を担当。その後、ファインディ株式会社を創業。求人票の解析とアルゴリズムづくりが趣味。