Findy(ファインディ)を起業する前、前職のレアジョブ時代に合計で10人ほどのインターン生を採用してきました。今では、彼らも20代後半から30代前半になり、友人であり良きビジネスの相談相手に成長しています。普通にお酒を飲み交わすと楽しい存在です。
そんな中でも一番最初の頃にインターンとして採用したK氏との思い出について書きたいと思います。(この話はフィクションです)
かなり迷ったけどインターンとして採用
彼はもともとレアジョブのカスタマーサポートのアルバイトでした。当時、急成長が始まり、しかもオペレーションが効率化できていなかったので、とにかく人手不足でした。そんな中、彼はアルバイト面接にロン毛&ヒゲで現れ、そして新聞の訪問販売についてアルバイト採用担当にアツく語ったそうです。(写真のようなロン毛)
普通なら、普通なら、採用しなかったかもしれませんが、なんとアルバイト採用担当の兄弟の友達ということで採用された経緯があります。
そんな彼が、なぜかある夜、声をかけて来ました。
「山田さん、お話があります。髪切って気合い入れてきました。インターンやらせてください。」
なぜか、髪を切って気合いを示すという謎のアピールを受けました。ロン毛の人からすると大きな決断でも普段から短髪の僕からすると、たいした気合いに見えませんでした。
ただ、アルバイトが人手不足ということで、ちゃんと面談とテストをすることにしました。当時は、今の社長の中村が作った論理問題のテストがインターン採用の最初の関門でした。10問くらいで、東大生だと制限時間に4〜6問正解できるような割と難問です。
そして、そして、彼の結果は、「0点」でした。しかも、正解にかすりもしていない解答でした。ただ、よほどインターンをしたかったのですが、1時間は必死に考えた形跡がありました。筆跡だけはありました。
その中で、目に止まった解答が一つだけありました。
確か問題は「橋が●秒以内に崩れます。反対側に渡りたい4人を全員辿り着かせるためにはどんな順番で渡れば良いでしょうか。それぞれの時速は●km…。」という内容でした。
そして、その答えがすごくクリエティブでした。
「Dさんは遅いのでおいてくる」
(え!?問題無視しているやん。しかも一番遅い人をおいてきている。まじかw)
ということで、採用しました。実際のビジネスの現場だと確かに全員の利益を満たすって難しいな、まあ、そういう視点もありか、面白いという感想でした。
やっぱり頭が悪かったインターン初期
やる気満々でインターンを始めた彼はすぐに壁にぶち当たりました。なぜなら算数が苦手だったからです。いや、苦手というか計算ができなかったのです。
3分の1って30%で合ってますかね?(K氏)
いや、それは割り切れないでしょ(山田)
という伝説の会話や、
インターンの日報もつけてもらったのですが、とりあえず日本語がよくわかりませんでした。
そこで、インターンの最初の課題が決まりました。
・数IAの勉強
・「もしドラ」を読んで読書感想文を書く
全く、レアジョブの仕事と関係ありませんでした。というかそれ高校で習って来いよという内容でしたが、あまりのやる気にこちらも押されてしまいました。そして彼は数日でやり遂げました。
他にも面白かったのが、
山田さん、Excelってまじで便利ですね。(K氏)
と言いながら足し算を手元の電卓でやっている時は、何も突っ込めませんでした。その後、Excelの使い方という本を贈呈しました。
ただ、根性はすごい。あと吸収力もすごい。
ただ、彼の根性というか行動力は目を見張るものがありました。
読書感想文を終えるといよいよレアジョブの仕事が始まりました。
何をやりたいのかと聞くと、
講師の写真をもっと整ったにしたら、絶対使いたい人増えると思うんですよね。それやりたいです。(K氏)
当時は、講師の自撮り画像だったのでブレているのとか、暑い国ということもありタンクトップで出ている講師もいて確かにと思い、じゃあやってみようということになりました。
それで僕の方から「フィリピンのスタッフになんで写真を変えると良いか伝えたいから、ファクトを探してきて」と伝えました。
そうすると、おもむろに講師の顔写真一覧を印刷して「行ってきます」と渋谷の街へ去ってきました。
数時間して帰ってくると、30人に聞き込み調査してきました、というではないですか。こいつはやばいなと思いました。その時、初めて伸びるかも思いました。
ただ、街中の人から言われたコメントには苦笑というか爆笑でした
この講師の顔写真で怪しいと思うのは誰ですか?(K氏)
と聞いたら、
お前が一番怪しい(インタビューした相手)
と言われたそうです。
ちなみに彼の名誉のためにですが、その後レアジョブに入社し3年くらいリーダー、5年くらいで事業の責任者になっていました。人はやる気と環境で成長する、すごい例だなと感じました。
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同志社大学経済学部卒業後、三菱重工業、ボストン コンサルティング グループを経て2010年、創業期のレアジョブ入社。レアジョブでは執行役員として人事、マーケティング、ブラジル事業、三井物産との資本業務提携等を担当。その後、ファインディ株式会社を創業。求人票の解析とアルゴリズムづくりが趣味。