Findyの末本(@sueHRpro)と申します。
ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービス「Findy」、フリーエンジニア向け案件紹介サービス「Findy Freelance」を運営するFindyでは3月9日~3月23日にかけて「新型コロナウイルスによるフリーランスエンジニア市場への影響アンケート」を企業向け、エンジニア向けに実施しました。
今回、アンケート結果をまとめたのでご報告いたします。新型コロナの影響下、先行きが不透明な中で、企業様にとっては適切な採用活動、エンジニアの皆様にとってはキャリア選択や案件探しに役立てていただければ幸いです。
※有効回答数25社、エンジニア66名。アンケート実施概要は文末をご参照ください。また、企業回答はFindyFreelanceクライアント企業、及びエンジニアはFindyユーザーがアンケートの対象となっております。
(注意)今回のアンケートは3月9日~3月23日にかけて実施しております。直近の政府会見、東京都知事会見を踏まえ、外出禁止やリモートへの急激な移行に伴い、フリーランスエンジニア市場が刻一刻と変化している点ご留意くださいませ。
4月中旬にも同様のアンケートを実施予定です。Findyでは新型コロナウイルスによるフリーランスエンジニア市場への影響を定期的に発信していきたいと考えています。
正社員向けのアンケートはこちらで結果を公開しております。
目次
企業側
80%がフリーランス採用を継続、採用ストップは現時点で少ない
「新型コロナウィルスの発生により、御社のフリーランスエンジニアの採用予定人数に影響が出ていますか。」と伺ったところ、68.0%が「採用人数は変わらない」8.0%が「当初計画より採用人数を減らして採用活動を継続している」4.0%が「当初計画より採用人数を増やして採用活動を継続している」「採用活動を一旦見合わせている」に関しては4.0%と回答いただきました。採用ストップは現時点で少なくなっているものの、事業環境の変化などにより今後変化が起きる可能性は高いです。
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フリーランスエンジニアの報酬は今のところ大きな変動なし
「3月以降新型コロナウィルスの影響でフリーランスエンジニアの報酬について影響があるか教えて下さい」と伺ったところ、72.0%が「月額報酬/時間単価は変わらない」4.0%が「月額報酬/時間単価が上げる可能性がある」4.0%が「稼働時間を減らして、総額の月額報酬を減らす可能性がある」8.0%が「 稼働中のエンジニアの契約を終了する可能性がある」と回答いただきました。
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新型コロナウイルスにより、フリーランスエンジニア採用にポジティブに影響する点としては「採用競合の減少により、採用可能性が上がる」との意見が多い
「新型コロナウィルス発生により、今後御社のフリーランスエンジニアの採用にポジティブな影響が出る可能性はありますか?」と伺ったところ48.0%が「採用競合の減少により、よりよい人材を採用できる可能性が高まる」と回答いただきました。一方で48.0%が「ポジティブな影響が出ることはないと思う」とのことでした。企業によっては、リモートでの開発に慣れているフリーランスエンジニアから、リモート体制運用についてノウハウを吸収できるとの声も届いています。
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エンジニア側
案件探しに関しては78.8%が現時点で影響は出ていない
「新型コロナウイルスの発生により、案件探しに影響が出ていますか?」と伺ったところ、37.9%が「影響は出ていない」40.9%が「現時点で影響は出ていないが、今後出る可能性がある」と回答いただきました。一方で19.7%が「現時点で影響が出ている」と回答いただきました。具体的には「時間単価は変わらないが、稼働時間が減ってしまった。」などの声が届いています。
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案件探しの影響としては「面談がオンライン中心になった」「企業からの引き合いが減った」という声も。
「新型コロナウィルスの発生により、案件探しに影響が出ている、或いは今後影響が出る可能性がある場合は、その具体的な内容を教えて下さい」と伺ったところ、24.4%が「面接が直接からオンライン中心になった」19.5%が「企業からの引き合いが減った」と回答いただきました。
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月額報酬/時間単価は変わらない方が多数
「3月以降新型コロナウィルスの影響でフリーランスエンジニアの報酬について影響があるか教えて下さい」と伺ったところ、43.9%が「月額報酬/時間単価は変わらない」と回答いただきました。一方で42.4%の方が「現時点で回答できない」とのことで、次回の契約更新や新規案件探しのタイミングでは影響を感じる可能性もあります。
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不安なこととしては「クライアントの財務状況悪化や倒産」「案件探しが難しくなること」が多い
「新型コロナウィルスの発生により、今後の仕事に生まれる不安について教えて下さい」と伺ったところ、56.0%が「クライアントの財務状況悪化や倒産」39.4%が「案件探しが難しくなること」と回答いただきました。一方で、今回のコロナの影響に伴い、リモートを解禁したことで、フリーランスエンジニアの受け入れをしやすくなったとの意見もございました。FIndyFreelanceではそういった企業様より新規案件を複数いただいております。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?企業側、エンジニア側のアンケートより以下のことが言えるかと思います。
- 80%がフリーランス採用を継続、採用ストップは現時点で少ない
- 報酬は今のところ大きな変動ないが、次回の契約更新や新規案件探しのタイミングでは影響を感じる可能性も
- 「クライアントの財務状況悪化や倒産」「案件探しが難しくなること」を不安に思っている方が増えている
- これを機にリモート体制に移管し、フリーランスエンジニアの受け入れが可能になったり、リモート開発の知見を吸収したいという企業側ニーズも出ている
▼エンジニアの方へ
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■調査対象/方法
企業向け
- 対象者:FindyFreelanceクライアント企業
- 有効回答社数:25社
- 期間:2020/03/09~2020/03/23
- 方法:ウェブアンケート
エンジニア向け
- 対象者:FindyFreelanceご登録エンジニア
- 有効回答数:66名
- 期間:2020/03/09~2020/03/23
- 方法:ウェブアンケート
読んで頂きありがとうございました! 宜しければ、エンジニアの皆様はFindyでご自身のスキル偏差値を測定してみてください。
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慶應義塾大学経済学部卒業後、パーソルキャリア株式会社にて大手製造業向けの採用コンサルティングに従事、2019年4月にFindyへジョイン。セールス・B2Bマーケティング・カスタマーサクセスを担当。その他、エンジニア求人票を3000件読み込んだ経験から求人票博士として重要性を発信しています。