これまでリモートワークをメインにしていた企業がオフィス出社を要請する出社回帰の動きも一部で見られ、人々の働き方がまた変わろうとしています。
エンジニアのリモートワークについて、現状および今後の働き方の希望などの各種データを集めて記事にしました!
調査概要
Findyでは定期的に「エンジニア転職マーケットレポート(以下マーケットレポート)」の企画・制作を実施しています。
【エンジニア転職マーケットレポート調査概要】
- 調査期間:2023年2月15日〜2月20日
- 調査方法:Webアンケート
- 調査目的:エンジニアの転職や働き方に関する意識調査アンケート
- 分析対象回答数:395件
- 調査主体:ファインディ株式会社
今回は上記の内容での結果を元に分析した内容をお伝えします。
エンジニアのリモートワークの現状は?
リモートワーク派が7割以上!フル出社は1割程度という結果に
今回の2023年2月の調査において、リモートワークの現況について設問を用意したところ、54.7%のエンジニアがフルリモートで勤務しており、週1−2日程度の出社を含めたリモートメイン派では74.4%を占める結果となりました。
一方で週5日でオフィス出社をしている層は12.9%と少数派であることがわかります。前回調査の2022年9月時と比較すると、週5日でオフィス出社をしている層は約5%増という結果になりました。
年収別で見ると、高年収エンジニアほどリモート比率が高い
下のグラフは、年収600万円未満、年収600-800万円未満、年収800万円以上の3つの年収帯に分けて、現在のリモート状況を分析したものです。
年収600万円未満層から、年収600万-800万円未満層、年収800万円以上層と年収が上がるにつれて、リモートメイン派の比率が高くなっていることがわかります。
年収800万円以上層に至っては、約9割がリモートメインで勤務しているという圧倒的な結果になっていますね。推測ではありますが、高年収なほどハイスキルなエンジニアが多く、選べる企業・求人の幅が広いため、フルリモートを選ぶ比率が高く出ているのではないでしょうか。
また、2022年9月調査でも年収とリモートワークの比例現象は見ることができましたが、前回比較で異なるポイントが1点あり、3つの全ての年収帯においてフルリモート勤務の割合が減少していることがわかりました。この傾向についても、企業の出社回帰の流れが一部影響していると考えてよさそうです。
そもそも「エンジニア=リモート」という風潮はいつから根付き始めた?
約6割のエンジニアがコロナをきっかけにリモートワークになった
上記でご覧いただいたように、今やエンジニアたちにとってリモートワークが欠かせない状況であることはお分かりいただけたと思います。「でも、いつからリモートワークが当たり前になったのだろう…」と考えてみると、多くの方が「コロナがきっかけ」と挙げるのではないでしょうか。
そこで、コロナ禍がエンジニアの働き方にどのような影響を与えたかを調査した結果が、下のグラフになります。
コロナ前と現在の出社方針について質問をしたところ、約61.8%のエンジニアが「コロナ前は出社だったが、コロナをきっかけにリモートワークになった」と回答しています。つまり、約6割のエンジニアがコロナをきっかけにリモートワークがメインになったということです。
また、「コロナで一度はリモートワークになったが、現在はオフィス出社に戻った」という「出社回帰」層は1割程度という結果も出ています。コロナ前は出社がメインだったエンジニアがコロナ禍を経てリモートワークの割合が高まったという事実を受け、現在多くの企業では「アフターコロナではエンジニアの働き方をどうするのがよいのか」を考えているタイミングにあるのではないでしょうか。
出社回帰の影響を受けたエンジニアのうち44.8%が転職活動を実施!
所属企業が出社回帰の方針に変更したエンジニアに転職意欲への影響があったかどうかを伺ったグラフが下の画像です。なんと約44.8%のエンジニアが、転職したor転職活動中と回答しました。
簡単に例えると、リモートから出社に戻すという決断をした結果、今いる10人のエンジニアのうち4人以上が転職活動をすると考えられます。この結果がエンジニア特有のものなのか、ビジネス職でも同じ傾向が出るのか、気になるポイントです。
エンジニアのリモートワークに対する今後の希望は?
8割以上が次の職場でもリモートワークを希望
ここまで紹介してきたデータから考えると想像に難くないと思いますが、エンジニアの多くは転職をする際でもリモートワークを希望していることが下のグラフで分かりました。
55.9%がフルリモートを希望、週1-2日程度の出社を含めると81.5%とエンジニアの多数がリモートメインの働き方を希望しています。ただ、フルリモート希望に関しては前回調査から約5%減とやや減少している結果になりました。
一方で、「週5日でオフィス出社がいい」というエンジニアは2.1%と圧倒的に少数派でした。週5日出社の企業、あるいは週5日出社に戻した企業がエンジニアを集めるには苦戦が強いられる時代になったと言えそうです。
フルリモート希望の割合はやや減少傾向にある
こちらもリモートワークの現況と同様に、3つの年収帯に分けたグラフです。
年収別リモートワークの現況のグラフと異なる点は、リモートメイン派が年収と比例せず、年収600-800万円未満層がリモートワークを希望する割合としては最も高いという点です。
フルリモートを希望する割合に関しては、リモートワークの現況と同様に全年収帯でやや減少傾向が見られています。この傾向が今回限りのものなのか、今後も続くどうなっていくのかは引き続き注目していきたいですね。
リモートワークできる環境を求めて
フルリモートではないにしても、一定リモートワークを求める方がいらっしゃるということが今回の調査からわかりました。
Findyでもエンジニア向けにフルリモートでお仕事できるテック企業を取り扱っています。Findyにはリモートワークができる求人が2023年現在では95.8%と、ほとんどの会社でリモートワークが可能ですので、もし気になった方は是非サービスに登録してどんな求人があるか見てみてくださいね。
エンジニアの皆さんにとって、素敵なお仕事環境が見つかりますように!
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