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エンジニア転職、表には出ない“リアル転職事例”を職種・年齢別に解説

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Findyでエンジニア向けに転職ノウハウを紹介するイベントを開催しました。

転職を検討しているエンジニアの皆様に参考にしていただける情報を提供したいという目的で開催されたもので、全3回の開催のうち2回目のイベントです。

※1回目のイベントレポートはこちら

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第2回では職種や言語、年齢別の採用トレンドやキャリアにおけるヒントとなるような内容を紹介。この記事ではイベント内容の一部をレポートします。

スピーカー1:大友雪慧
ファインディ株式会社 転職事業部ユーザーサクセス
事業会社のビジネス職を経験の後、HR領域を経てファインディにジョイン
スピーカー2:相馬遥香
ファインディ株式会社 転職事業部ユーザーサクセス
化粧品会社の開発職を経験後、ファインディにジョイン。キャリアコンサルタント国家資格を保有
ファシリテーター:竹内勇稀
ファインディ株式会社 転職事業部 マーケティング担当
エンジニア転職マーケットレポートの企画・制作を行い、エンジニア採用の市場感に精通
目次

人気企業のエンジニア採用トレンドを職種別に解説!

竹内)
イベント参加者の皆様にご回答いただいた事前アンケートの結果では、現職バックエンドエンジニアの割合が最も多く出ていました。
その傾向を踏まえて、まずは職種別の採用トレンドについて聞いていきましょう。

バックエンド・フロントエンド職種の採用トレンド

大友)
まず、バックエンドの注目言語として、Goが挙げられます。
Goで一から開発をする企業も増えているし、既存のアーキテクチャをGoにリプレイスする企業も増えてきています
以前はRubyコミッターが在籍していた企業でも、プロダクトに応じてGoを利用していることを発信している例もあります。

また、Rustは導入企業数としてはまだ少ないですが、エンジニアからの人気が上昇してきています。国内においては、Rubyもやはり根強い人気がありますね。

一方、フロントエンドではReactの人気が高まっていて、Reactを利用できる企業で働きたいというエンジニアが増えている印象です。
相馬さんはバックエンド、フロントエンド共にどのように感じていますか?

相馬)
そうですね、私も大友さんと同じ認識です。
特にバックエンド側では、Goも含めて「静的型付け言語をやりたい」という人が増えてますね。

また、フロントエンドではTypeScriptを利用される方が増えている印象があり、フルスタックに領域を拡げたいという方の中ではNode.jsを使いたいという方も少しずつ増えてきています。

大友)
フルスタックの場合だと、T型のキャリア(一つの専門分野に精通した上で幅広い知識も持ち合わせていること)に注目されている方が多く、「バックエンドもフロントエンドも両方できるけど、その中でもどこを強みとして深めていくか」というご相談も増えてきました。

SREやデータ系、QAやセキュリティ職種の採用トレンド

竹内)
SREやデータ系、QAやセキュリティの求人もここ1年くらいで増えている感覚があるのですが、人気企業でも求人が増えてきていますか?

大友)
はい、増えてきています。
大きい企業だと「横串で事業部やプロダクト間を横断してSREの動きをしてほしい」という要望をよく聞きます。
インフラやバックエンドのどちらかで強みのある方がその経験を活かしてご活躍されるというケースが多いですね。

またQA職種は企業側の考え方が再定義されてきていまして、オファー額が1年前よりも上がってきている傾向にもあります。

相馬)
確かにQAエンジニアやデータ系のエンジニアは採用ニーズがすごく高まっています

ただ採用ニーズの高まりと反して、企業内における人数が少ない職種ですので、社内に品質やセキュリティにおける意識や重要性を啓蒙できる方は企業からの評価が高いイメージがあります。
例えば、経営層に品質の重要性を伝えたことがある方はQAエンジニアとしてのニーズが高い印象です。

プロダクトマネージャーの採用トレンド

竹内)
なるほど、技術やスキルの高さ以外にも啓蒙や発信などの経験もアピールポイントになってくるんですね。

次にプロダクトマネージャーの転職についても教えてもらえますか?

相馬)
プロダクトマネージャーになりたいという方は増えていて、企業側もプロダクトマネージャーのポジションを作っているという声をよく聞くようになりました

最近増え始めたポジションな分、社内にロールモデルがいなくて「これであっているかわからない」と悩んでいる方も多いです。
スライドに出ているような「エンジニアが働いてみたい企業」は規模が大きく、すでにプロダクトマネージャーが在籍しているという強みがあります。

そのためロールモデルからプロダクトマネジメントを学びたいという理由で、これらの企業群を目指される方も多い印象です。

大友)
確かにPdMをやりたい方がここ1年くらいで増えてきた印象があります。
企業側はご自身で企画を経験したことがあるかを注目にしていることが多く、このスライドにある企業でもSIerでプロジェクトを進めたPjM経験を評価するケースも見られます。

マネジメント経験そのものはないメンバーであっても、ご自身のキャリアの中でどういったことをしてきたのかを振り返って棚卸しするとよいと思います。

30代以降の企業採用ニーズ!マネジメント職種になるのはいつがいい?

竹内)
続いては年齢別の採用事情について聞いていきたいと思います。
事前アンケートの回答でも最も割合が多かったのが30代で、30代でも前半と後半で求められる要件などが変わってくる印象があるのですが、いかがでしょう?

30代前半と後半の採用ニーズの違い

大友)
30代前半の場合、比較的規模が大きい企業では専門性よりはある程度のポテンシャルやチャレンジ精神が評価されやすいのかなと感じています。

一方で30代後半になると、一定のビジネス視座や専門的なスキルがあるか、意思決定のタイミングにどれだけ関わってきたのかなどのご経験と志向性の部分を見られている企業が多いです。

相馬)
専門的なスキルという観点で「30代以降はマネジメント経験がないといけないのではないか」とご心配されている方も多いです。
もちろんマネジメント経験はあるに越したことはありませんが、ないからと言って過度に心配する必要はありません。

最近ではスペシャリストのポジションを用意している企業も増えてきています。
技術で何をしてきたか、技術を活かしてどうビジネスに貢献できるかを語れれば、マネジメント経験は必須ではありません。

竹内)
ありがとうございます。
先ほど相馬さんの話にも出ましたが、30代はマネジメント職種か技術スペシャリスト職種のどちらに進もうか迷う年代でもあると思います。
キャリアの選択はいつまでにすればいいのでしょうか?

大友)
もしチャンスがあるなら、30代前半で一度チャレンジしてみて適性を見るというのもありだと思います。
マネジメントといってもプロジェクトマネジメントとピープルマネジメントで特徴が異なりますが、どちらであってもチャレンジした経験から得たスキルを持っているとその後のキャリアでとても役立つはずです。

一方で通常の開発業務の中で、マネジメント職種に近しいことをやっていることもあります。そのため自分が何をしてきたのかを記録しておくのも中長期では大事です。

相馬)
私が面談しているエンジニアの中では、「マネジメントに興味はあるがエンジニアとしてもっと強くなっていないといけないのでは?」「技術を高めたいが30代になったからマネージャーにならないといけないのでは?」など、「〜〜しなければならない」という考え方をされる方が多くいます。

どのキャリアが正解というものはないので、「自分自身がどちらの道に進みたいのか」をベースに考えていただくと、今後のキャリア展望がクリアになるのではと思います。

選考を受ける企業を探すポイント

竹内)
わかりました、ありがとうございます。
企業探しをする際に、探し方のアドバイスはありますか?

大友)
まず、特に若手の方だと「選考をたくさん受けなければいけない」と思っている方もいますが、単に数をこなせば良いという訳ではなく、推奨はしていません。

20代や30代前半だと知っている企業数が少ないため、企業の規模や業態を分けて幅広く受けるのは、ご自身のやりたいこととできることの傾向を見るという意味合いではいいと思います。

一方、以前と比べて、選考において“やりたいこと”や“この企業で何がしたいのか?”といったマインドやカルチャーフィット面を深く問われることも増えています。
そのため初期は色々な企業を幅広く見て視野を拡げつつ、実際に選考を受ける企業は自分のマインドやキャリア感とフィットする企業に絞っていく、という準備が非常に大切だと思います

これまでのご経験が豊富な40代以上の方は、選考を受ける企業が2〜3社、1社のみに絞っている方も多いです。

相馬)
最終面接になるとキャリアの検討軸が定まっているかどうかも選考の評価ポイントになります。
なぜその企業を選んだのか理由が不明確だったり、受けている企業の特徴がバラバラだったりすると心配されてしまうケースがあります。

最初の段階では広くみて企業ごとの違いを言語化した上で、やりたいこととそれに合う企業を絞っていくのがいいと思います。

実務経験が少ない言語を扱う企業への転職方法は?カルチャーフィット面で不採用はある?転職の疑問に回答!

竹内)
ここからはエンジニアの方からよく面談でご質問される内容について回答していければと思います。
まずは実務経験がないわけではないものの、求人票に書かれている必要年数には足りていないという場合は、選考に通過しにくいのでしょうか?

求人票の「必要経験年数」は目安であることも

相馬)
企業によっても異なるという前提はありますが、「経験年数3年」と求人票に書かれている場合に実務経験2年半の方が選考に通過しないわけではありません

求人票の必要経験年数は、その年数であれば獲得できているであろうスキルを想定して記載していることが多いです。例えば3年の経験があれば、自走して業務を進められそうというイメージです。

そのため仮に2年半の経験であっても、自走して業務ができたことや業務で意識してきたことをしっかりアピールできれば、選考通過する可能性は十分にあります。

竹内)
ありがとうございます。
必要要件における経験が少ない転職の際に、必要要件以外の前職の経験は評価されるのでしょうか?
もし評価される場合、どんな経験が高く評価されるのでしょうか?

相馬)
キャリアチェンジであっても、再現性のとれるスキル・働き方であればアピールポイントになります
これまでの業務を抽象化した上で、これからの業務にどう活かせるか・活かしたいかを面接で伝えてみるとよいと思います。

また事業ドメインの知見はプラスになることが多いです。
例えば、エンジニアになる前に総務労務をやっていましたという場合は、HRテック企業への転職が有利になる可能性があります。

大友)
確かに事業ドメインの知見は評価ポイントにつながるケースがありますね。
一方で特定の技術や資格のみが高く評価をされることはあまりありません。

どちらかというと実務経験やプロダクトリリースをどれだけやったことがあるか、ご自身の役割をどう捉えて仕事をしてきたのかの方が注目されることが多い印象です。

竹内)
そうなんですね、ありがとうございます。
もし実務で扱ったことが全くない言語にチャレンジしたい場合、どのようなポイントをアピールできるのでしょうか?

大友)
実務経験がない言語にチャレンジする転職は、GitHubでコードを書くなど、プライベートでのOSS活動によってスキル不足を補おうとしている姿勢は評価ポイントになります。

実際、私がご支援したエンジニアの方にも、GitHub内でモダンな言語を扱っていたため、書類選考で必要要件を満たしていなくても企業が面接を実施したというケースがありました。

竹内)
エンジニアの方は自己研鑽もされている方が多く、9割近くが何かしらの自己研鑽をしていることがわかっています。
実際、どのような自己研鑽が評価されやすいのでしょうか?

相馬)
自己研鑽活動は、プロダクトを作る・Qiitaで発信するなどいくつか種類がありますが、「なぜその活動をしたのか」が言語化できているかどうかが大切です。

「⚪️⚪️という目的・目標があってこういうことをしました」という内容を選考で伝えられると企業側に好印象を与えられます。

とはいえ、できれば実際に手を動かす活動をおすすめします。
「本を読んでました」というよりは、「コード書いてました」という方が企業側に好印象を与えやすい傾向にあります。

大友)
別の観点からになりますが、実務経験が少ない場合は特に転職のタイミングも大切です。
例えば、経験豊富なエンジニアが入社したため若手を育てられる環境が整ったという企業では、ポテンシャルも含めてメンバークラスで積極的に採用が進めらる傾向があります。

企業側のタイムリーな情報を仕入れるには、Findyのユーザーサクセス面談を活用いただけると、日常的に企業の最新情報を集めているので、ご期待にお応えできる部分も多いのではないかなと思います。

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技術力同様にカルチャーフィットが重視される!

竹内)
これまでは実務経験が少ない場合の転職について、ディスカッションをしてきましたが、逆にスキルがあっても不採用になるケースもあるのでしょうか?

大友)
技術力があっても不採用になるケースはありえます。

実際に順調に選考を進めて1次2次選考で高い評価で通過されていたのにも関わらず、最終面接でお見送りになった事例があります。
また某会社では最終面接で8割落ちるということもありました。

最終面接ではカルチャーフィットや将来的なWill(やりたいことや希望)を叶えられるかを確かめている企業が多いため、ご自身のことを理解して企業にフィットしていることを語れるかが重要なポイントです。

相馬)
カルチャーフィットに関して、カルチャーがあわずに採用されてしまうと採用した企業側も採用された候補者側も幸せにならないため、仕方がない部分もあると思っています。

ただ本当はカルチャーが合っているはずなのに、不採用になってしまうのはもったいないですよね。
志望動機を考える際に「なぜ応募した企業のカルチャーに共感したのか」を深掘りをすることや、企業が掲げている行動指針に沿った経験があることを面接で話すことが重要です。

まとめ

以上、イベント内容の一部をご紹介しました。

参加されたエンジニアの方々からは、下記のような感想をいただいております。

「自己研鑽にかけている時間や具体的なキャリア選択/面接事例を知ることができてとても勉強になりました」
「転職人気企業での事例やポジション、年齢別の考えるべきポイントなど、転職活動に際して実用的な内容が多かった」

Findyのユーザーサクセス面談では、キャリアビジョンの整理や職務経歴書作成の代行など、転職検討初期のお困りごとの解決から、希望や条件に合った求人のご紹介まで幅広くサポートしています。

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また今後も定期的に転職イベントを開催予定です。
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ファインディ/Findy ファインディ/Findy

【参考】
今回レポートで取り上げたイベント内でご紹介した各種データは、Findy調査のレポートから引用しています。定期的に調査テーマを変えてレポートを更新していますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!

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