本日(2023年7月20日)、Findyでは「想定年収予測」機能のマイナーアップデートを実施しました。今回の改訂では、年々上昇傾向にあるエンジニアの最新の給与水準を従来の年収予測ロジックに反映する更新を行っています。
最新の想定年収予測はマイページからご確認できます。
今回は、Findyの「想定年収予測」と、上記のアップデートの背景にもなった「最新のエンジニア年収事情」に関してフォーカスして記事を執筆したいと思います。他ではなかなか聞けない「お金」の話についてお伝えします。
Findyの「想定年収予測」機能とは?
数万人規模のエンジニアデータを分析した年収予測機能
「想定年収予測」機能は2019年のリリース以降、多くの方に利用いただいているFindyの独自機能の一つです。
算出はGitHubの活動履歴を元に算出したスキル偏差値をベースとして、Findyにご登録いただいた職種やマネジメント経験の年数なども参考に値を計算しています。
2019年のリリース後、22年6月に大型のアップデートを実施しましたが、以降この1年間でみてもエンジニアの平均給与は上昇傾向にあるという状況が見られており、より実態にあった情報を皆様にお届けする目的で、今回算出ロジックの一部を変更するアップデートを実施しています。
以下、今回のアップデートの背景となった「市場の状況」の変化について改めてお伝えさせていただきます。ぜひ現在のエンジニアの年収周りの現状と、今後の展望についてご確認ください。
最新の想定年収予測はマイページからご確認できます。
調査レポートから見る「エンジニアの年収」の動向
エンジニアの平均年収は1年間で60万円も増加!?
Findyでは、半年に1度エンジニアを対象とした大規模な調査(エンジニア転職マーケットレポート)を実施しています。今年2月に実施した調査では、1年前の調査と比較してエンジニアの平均年収が約60万円も上昇しているという結果になりました。
※Findy調査「エンジニアの転職や働き方に関する意識調査アンケート(2022年2月、同年9月、2023年2月)」より。平均年収は加重平均にて算出。
年収帯別に見ると、特に年収700万円以上のいわゆる「ハイクラスエンジニア」の層で特に年収の増加が見られていることが分かります。
Findyに求人を掲載いただいている企業の声としても、一定以上のスキルや経験を保持し、EMやテックリードとして開発をリードしていくことのできる人材を求めるニーズは非常に多く聞かれます。
「エンジニア不足」が世の中の課題として叫ばれる昨今において、特にスキルの高い方ほど企業から評価され、年収が高くなる傾向に引き続きあると言って良い状況ですし、定性的にこの傾向は今後も一定期間続くものと予想しています。
言語別では1年間に100万円も平均年収が上がったものも
次に、「使用言語別」での年収の上がり幅について紹介します。
※Findy調査「エンジニアの転職や働き方に関する意識調査アンケート(2022年2月、2023年2月)」より。平均年収は加重平均にて算出。
上記の通り、(N数が必ずしも十分でない可能性があるが)今年2月の調査ではGoを使用している方の年収が1年前と比べて130万円以上も上がっているという結果になりました。平均年収で見ると次いでデータ分析・機械学習を目的としたPythonの利用者の年収が高く、引き続きデータやAI関連の技術への注目度の高さが示される結果となっています。
Findyのカスタマーサクセス(企業の採用支援を行っている担当者)からも「この1年で特にGoの求人は確実に増えている」という声が上がっています。メガベンチャー中心に既存のシステムをGoにリプレイスする動きが活発化していることに加えて、シリーズA,Bなどの小規模な組織でも「Go」を選定して開発を進めるケースが少なくないとのことです。
▼Findyで取り扱っている「開発言語 = Go」の求人はこちら
今後のエンジニア転職市場の動向はどうなるのか?
上記の通り、ハイスキルなエンジニアの給与水準は上がっていますが、市場全体の採用ニーズはどう変化しているのでしょうか。
Findyでは2023年6月に企業の採用担当者・開発組織で採用に関わる方を対象に、直近の採用傾向に関するアンケート調査を実施しています(こちら、本番公開は8月上旬を予定していますが、一部先出ししてお伝えします)
上記グラフの通り、23年6月時点で半数以上の企業が「エンジニアの採用ニーズは増加している」と回答されています。もともと採用活動に積極的だった企業が「変わらない」と回答しているものも含めて、多くの企業が23年下半期も依然としてエンジニアの採用を活発に行うことが予測されます。
上でご紹介した「エンジニアの年収データ」と本調査の回答母体は異なりますが、両者を総合すると
ハイスキルなエンジニアを求めるニーズは引き続き活発になっており、それに比例して年収面の水準も上昇傾向にある
という状況が今後もしばらくは継続するのではないかと思います。
エンジニアの給与や市場動向に関する情報を個別にお伝えします!
本記事では、Findyの「想定年収予測」機能のご紹介と、直近アップデートの背景となったエンジニアの給与に関する最新動向をお伝えしました。Findyではエンジニア転職市場の動向を把握し、引き続き想定年収のアップデートを進めていく方針です。
今回ご紹介した以外にもFindyではエンジニア・企業の双方から様々な情報収集をしており、ご希望いただいた方にはオンラインにて個別に情報提供を行っています。
※リンク先はFindyサービスへの登録が必要です
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