「開発生産性向上の取り組みがエンジニア採用の新たな切り口に」株式会社BuySell Technologies様

買取・販売の循環を実現する総合リユースサービス「バイセル」を展開する、株式会社BuySell Technologiesでは、エンジニア採用において「Findy」を活用いただいています。

今回は、BuySell TechnologiesのCTO室にてエンジニアリングマネージャーを務める、渡邊直人さんにインタビュー。エンジニア採用において、「Findy」をどのように活用しているかや、「Findy」ならではのメリットについて聞いていきます。

また、BuySell Technologiesでは、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」も併せて導入いただいており、採用活動において「Findy Team+」をどのように活かしているかについても、お話を伺いました。

プロフィール

渡邊 直人さん / 株式会社BuySell Technologies CTO室 エンジニアリングマネージャー [@naoto_pq]

グリー、マネーフォワードを経て、BuySell TechnologiesにCTO室のエンジニアリングマネージャーとして入社。組織横断での開発生産性向上や組織の制度設計などに従事。

「Findy」では、自社にフィットする人により多く会える

──まず最初に、渡邊さんのエンジニア採用への関わり方を教えてください。

渡邊:エンジニア組織の採用マネージャーを担っています。「Findy」でスカウトを送ったりカジュアル面談に出たりしています。

エンジニアの生産性向上に携わっており、「Findy Team+」導入なども担っていますが、実はより多くの時間を割いているのが採用活動です。今「Findy」でのカジュアル面談はすべて私が担当していて、「Findy」だけで月に20件くらいのカジュアル面談を実施しています。

──「Findy」を導入して、良かったところについて教えてください。

渡邊:まずとても助かっているのが、優秀なエンジニアの多さですね。「Findy」にはGitHubと連携するとスコアがわかる仕組みがあり、また、エンジニア向けの勉強会にも力を入れられているため、感度の高いエンジニアの方々が集まっている印象があります。

カジュアル面談のフェーズから弊社が目指している組織や、求めているエンジニアの人物像にフィットする方とお会いする必要があります。その点で、「Findy」ではフィットする方により多く会えるところがメリットだと思います。

──御社では、どういった人物像のエンジニアを求めていますか?

渡邊:弊社はよく「問題解決ができるエンジニアであろう」と話しています。弊社は自社でリユースのビジネスを展開していて、そのオペレーションを効率化して付加価値を提供する社内の業務システムを作っています。

そのなかで、現場の人から欲しいと言われた機能をただ作るのではなく、その現場において本当に解決すべき課題は何かを考える。そして、作って終わりではなく、きちんと使ってもらえているか、業務がどれくらい効率化したかなど、事業部からフィードバックをもらう。そういう主体的な動きをして、成果を出すところまでやり切ろうと伝えています。

そのために自分から主体的に動ける人、動きたい人を求めているという話をカジュアル面談ですると、「Findy」経由でお会いするエンジニアの方からは、ポジティブな反応をいただけることが多いですね。

「Findy」と「Findy Team+」を併せて、採用活動に活かす

──御社では「Findy Team+」も導入いただいていますが、採用活動に活かしている場面はありますか?

渡邊:カジュアル面談のなかで会社説明をして、事業と組織の右肩上がりな成長と開発生産性の高さについて話しています。

「Findy Team+」を活用してプルリクエストの作成数やFour Keysを見ている、といった話をすると、特に「Findy」経由でお会いする方からは良い反応をいただけますね。最初から両方のサービスを導入することのメリットを狙っていたわけではないのですが、結果的に嬉しい状態になっています。

──候補者の方が興味を示されるのは、特にどういった部分ですか?

渡邊:開発生産性向上への取り組みの部分ですね。もちろん成果が出ていることも大事なのですが、自分たちで改善活動に取り組んでいる組織であるというところに、特に関心を持っていただいているように感じます。

私自身も大きな会社や急拡大する組織で働いた経験がありますが、その過程でさまざまな課題が出てきます。エンジニアとして経験を積んできた方であればあるほど、そうした組織が拡大するなかでの課題や生産性の低下に対する懸念を持たれるでしょう。

ですが、弊社ではエンジニア数が増えていくなかでも、生産性を大事にしていて、改善活動にエンジニアが自ら取り組める環境があります。若手でも定量的なデータをもとに議論をしています。マネージャークラスの採用候補者の方にとっても、生産性における課題に対して自主的に取り組んでいけるチームであることが、一定の安心につながっているように感じますね。

ただ、入社後のギャップにならないよう率直にお伝えしているのは、現時点ではまだすべてのチームの生産性が高いわけではないということ。上手くいっているチームもあれば、まだ本格的な取り組みができていないチームもあります。

マネージャーの方は、選考を通じて事前に期待値を揃えた上で課題が大きいチームに配属される可能性もあります。それでも、全社的に生産性向上を目指していく方針がありますから、改善活動をリードしていくところを面白いと思っていただければ、ぜひ参加いただきたいという話をしています。

Findy Team+ Awardを通じて開発生産性の高さが、採用候補者の興味の入り口に

──「Findy Team+」を導入する前から、開発生産性向上の取り組みについて、採用の場でアピールされていましたか?

渡邊:いえ、していませんでした。そもそも「Findy Team+」を導入する以前は、自分たちの生産性が高いのかどうか、わかっていなかったんです。導入してみたところ、思いのほか他社と比較しても悪くなさそうだなと。でも、もっと上げられそうだということで改善していったら、みるみる数字が上がっていきました。

「Findy Team+」では取り組みの成果が定量化できるため、チームの自信にもつながっています。加えて、昨年「Findy Team+ Award」で表彰いただいたことでも、お墨付きをもらった感覚がありました。そうやって結果と自信がついてきたうえに、それを採用活動の場面でもストーリーテリングできるようになったので、すごく良い状況だなと思います。

今「Findy」と「Findy Team+」のどちらかを使っている会社さんには、目指したい組織の方向性に対して、両方のサービスを活かして改善を回せるような仕組みづくりをしていくと、かなりレバレッジが効くということをぜひ伝えたいですね。

──開発生産性の高さをアピールされることで、採用における変化はありましたか?

渡邊:徐々に変わってきていると感じます。バイセルの知名度はまだ高くなく、多くのエンジニアが転職を考えるときに、おそらく最初にイメージする転職先候補としては名前があがらないでしょう。ただ、最近少しずつカジュアル面談のなかで、「BuySell Technologiesに関する記事を見たことがあります」とか「登壇の発表を聞きました」といった反応をくれる人が増えてきました。

私がエンジニアの生産性向上と採用のどちらにも携わっているので、面談のなかで生産性に関する話題も具体的に伝えることができます。そういった部分でも、両方の足並みが上手くそろっている感じがありますね。

──そうした訴求によって、エンジニアからの好感を得られている実感はありますか?

渡邊:ありますね。あまり会社のことを知られていないと、「リユース事業には興味がない」と断られてしまうことがあります。でも、最初からリユース事業がやりたくて、バイセルに入社する人は実は多くありません。

弊社のエンジニアの多くは、選考を通じてリユース事業の社会的な意義や、そこにテクノロジーが加わることで、より社会への影響が与えられる可能性に魅力を感じて入社しています。バイセルとしては、その可能性をより高めるために、生産性の向上に取り組んでいます。

CTOの今村をトップとして、現場でもしっかりと生産性向上への取り組みができているところは、バイセルを知らなかった候補者からすると、「名前は知らなかったけど良さそうだな」と感じてもらえるポイントだと思っています。

カスタマーサクセスの担当者と“一緒に働けている”感覚

──「Findy」のカスタマーサクセスからは、どのようなサポートを受けていますか?

渡邊:今はエンジニアの売り手市場が続いているので、選考が順調に進んだ方は複数の内定をもらって、最後に悩まれるケースがあります。そのときに、バイセルとして提供できるものを、どう伝えるかが非常に大事になってくるのですが、その相談を担当のカスタマーサクセスの方にさせてもらっています。そこでフィードバックをいただけるのは、とても助かっていますね。

──「Findy」と「Findy Team+」、それぞれのカスタマーサクセスの担当者の対応はいかがですか?

渡邊:どちらも共通して、担当していただいている方のエンジニアに対する解像度がすごく高くて、一緒に働けている感覚があります。例えば、「バイセルさんはこういう会社だから、こういう人がいいですよね」といったイメージが、かなり高いレベルですり合わせられていると思いますね。

そのあたりは、おそらくファインディの働き方や開発の仕方など、会社のカルチャーがお互いに近いことも影響しているのかなと感じます。また、両サービスのカスタマーサクセスの方が、お互いにバイセルに関する話題を共有し、キャッチアップしてくださっているので、やり取りがスムーズなところも助かっています。

開発生産性を高められる人材を育成し、成長できる組織に

──現在の「Findy」での採用結果について教えてください。

渡邊:23年から「Findy」の運用に注力し始めてから、内定承諾が3名で、内定承諾待ちの方も数名います。内定を承諾してくれた3名は、もっと手を動かしてエンジニアとして成長していきたい、という成長意欲のある方々ですね。

──エンジニアの新卒採用も実施されていると伺いました。

渡邊:今年の4月には11人の新卒エンジニアが入社しました。今エンジニア組織は80人を超えたくらいの規模なので、それに対して11人は多い方じゃないでしょうか。

新卒エンジニアには、キャリアをスタートしたばかりのタイミングだからこそ、生産性に対する考え方や、メトリクスを見て自分たちで改善していく意識を伝えていきたいと思っています。そして今後、引っ張っていく存在になってもらいたいですね。

──最後に、採用を含めた今後の組織づくりにおいて目指すことを教えてください。

渡邊:弊社は、テックカンパニーとして強い組織をつくることを目指しています。今後は高い生産性をベースにユーザーや事業の価値により貢献する組織をつくっていきたいと考えています。

個々のキャリアにおいても、生産性の高い組織にただ所属しているというだけでなく、自分自身やチームの生産性を高められる存在になってほしいと思っています。そういう人材を採用・育成し、成長する組織にしていきたいと思っています。

──渡邊さん、ありがとうございました!