「導入して約半年で10人採用決定できました」サイボウズ株式会社様 -Findy成功事例インタビュー！

楽天やヤフーなどで10年以上エンジニアリングマネージャーを経験の後、カルチャーを作り、浸透させる人事の仕事に魅力を感じ、人事にキャリアチェンジ。前職のヤフーで年間200人規模のキャリア採用のエンジニア採用をリード。2021年5月からサイボウズにジョインし、エンジニア採用を一人で担当している。現在はPeople Experienceの副部長も兼任。

サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」ことをミッションにしています。情報共有やコミュニケーションを促進することで、チームワークをよくすることを目指しており、それを実現するための製品が4つあります。グループウェアの「サイボウズOffice」と「Garoon」やメール共有システムの「Mailwise」、そして最近力を入れているのが、クラウド型業務アプリ開発プラットフォームの「kintone」です。kintoneは、開発の知識がなくてもノーコードで誰でも簡単にシステムを作ることができます。

DXの追い風もありまして、官公庁も含めて広く使われています。現在、毎月550社ほど新規で導入していただいています。昨年の5月時点では東証一部上場企業の5社に1社が導入している状況でしたが、そこから1年経った今は、プライム市場で3社に1社が導入している状況となり、ものすごい勢いで広がっています。ノーコードなので直感的に誰でも簡単に使えるところが魅力ですね。

一つは働き方ですね。「100人いたら100通りの働き方」という方針を掲げている通り、多様な個性を重視することや自立を大切にしているカルチャーがあります。そのようなカルチャーから個人個人が会社と繋がりやすい繋がり方で所属してくださいという考え方があり、雇用形態や働く曜日や時間を個人が宣言して決めることになっています。

なおかつ、その考え方から、トップダウンではなくチームが自律的に全て決めることになっています。そのため、各チームが主体的に開発の方向性やスケジュールを決めて進めることができます。また、会社によっては技術研鑽の時間を業務時間外に指定しているところもあると思いますが、チームが自律して働き方を決められる中で、例えば午前中は技術研鑽の時間に充てるなど、積極的に技術を磨いていけるところが魅力だと思います。

技術広報の面でも、積極的にブログ記事の執筆や、技術カンファレンスのスポンサー、登壇など、主体的に各チームで行っています。エンジニアは、自分たちで決められる裁量があるとイキイキしますよね。

技術的な話では、BtoBではお客様の影響範囲などを考えながら開発を進めていく慎重さが必要です。そのような難しさもエンジニアにとっては、やりがいの一つだと思います。昔はBtoBはレガシーな技術が使われている印象があったかと思いますが、現在はモダンな技術が積極的に使われるようになり、BtoCとBtoBで技術スタックではそれほど変わらない状況かと思います。広く社会に対して課題解決している実感が感じられますし、SaaSの流行りも相まって、BtoBも楽しくなっていると思います。

サイボウズではダイレクト・ソーシングをうまく活用できていない状況が続いていましたが、2021年から改めてダイレクト・ソーシングに力を入れようという方針になり、私が入るタイミングでFindyと契約を締結しました。私自身は、前職でもエンジニア採用をしていたこともあり、以前からFindyの存在は知っていました。その当時、他媒体では、エンジニアの技術スキルの深さが可視化出来ていない中で、職務経歴から主に採用担当がスカウトを送ることがメインだった気がします。Findyは現場のエンジニアが「いいね」を送り、マッチングして初めてスカウトを送ることができる仕組みを取り入れていて、非常に斬新だと感じました。

一般的に採用というと、採用チームがコミットメントを持って全社を巻き込んで行っていく体制をとっている会社が多いと思いますが、サイボウズの場合は各チームが責任を持って採用する体制になっています。採用したいチームが主体となって採用を進める考え方は非常に良いのですが、一方でエンジニアなど人事経験がないメンバーが採用を行うことになり、採用サービスを上手く使いこなせないなど問題が多々ありました。

また、サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」という企業理念への共感を大切にしているため、ホームページ経由やリファラルの入社決定がメインでした。コロナ禍になり、対面での技術カンファレンスやMeetUPがなくなり、リファラルが減ることで、採用を加速させることができなくなっていたことが課題でした。

エンジニアが採用活動をすると、どうしてもスキル面で完全な情報を求めてしまいがちだと思います。そうすると、「いいね」の数をそれほど多く送ることができなくなります。そのような課題感がある中で、ちょうど元エンジニアの経験のある私が採用に携わることになりました。エンジニア経験を活かすことで、勘所を押さえて幅広く「いいね」を送ることができるようになり、結果としてサイボウズ初のダイレクト・ソーシングの成果の出るスキームを作ることができました。

他の採用サービスに比べると、登録者数もスキルレベルも高いと思います。

他の採用媒体の場合、タレントプールの状況についてご質問すると、数字を元にした現在の状況や今後の見通しを回答できない場合が多かったと感じています。Findyの場合は、真摯に現在の状況や課題、見通しなども含めて答えていただけるのが大変有り難いです。

Findyを導入してから約半年で10名のご入社意志を頂いています。前期採用成果でも入社決定者の25%がFindy経由です。今までなかなかサイボウズでは、ダイレクト・ソーシングが根付かなかったのですが、エンジニア採用の有力なチャネルとなりました。

現在はkintoneに注力していますが、国内ではありがたいことに幅広く導入して頂いています。それを維持しつつ、欧米やアジアでの海外展開をさらに加速させ、「チームワークあふれる社会を創る」というミッションを実現することを目指しています。