「採用成功の鍵は手厚いサポートと転職意欲の高いユーザーへのアプローチ」株式会社SODA様

月間500万人以上が利用する国内最大級のスニーカー&トレカフリマアプリ「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」を展開する株式会社SODAでは、エンジニア採用において「Findy」を活用いただいています。

今回は、SODAにてVPoEを務める林さんにインタビュー。「Findy」のカスタマーサクセスとしてSODAを担当した谷と共に、8名のエンジニア採用に成功したこれまでの取り組みについて、実際の数字を踏まえながら振り返っていきます。

プロフィール

林 雅也 / 株式会社SODA VPoE

2020年10月にSODAへ入社し、WebエンジニアとしてCtoCフリマサービス「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」のグロースに貢献。2022年1月よりSODAのVP of Engineering兼エンジニアリングマネージャーとして組織作りやエンジニア採用などエンジニアリングマネジメント領域に注力。

谷 鴻佑 / ファインディ株式会社 転職事業部マネージャー

レイスグループにて、新規営業やECコンサルティングを担当。その後、不動産TechのHousmartでの営業企画を経て、2021年9月よりSales & CSとしてファインディにジョイン。メガベンチャーやエンタープライズなどの企業を中心にエンジニア採用をご支援。現在はFindy転職事業部マネージャーとして事業部を牽引。

承諾につながらなかった半年、継続したのは圧倒的に手厚いカスタマーサクセスのサポート

──まず最初に、御社の事業内容について教えてください。

林さん弊社は「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」という、スニーカーやトレーディングカードなど、いくつかのカテゴリーに特化したCtoCのフリマプラットフォームを展開しています。

──「Findy」を知ったのは、どんなきっかけでしたか?

林さん:もともと僕自身が転職サービスのユーザーとして使っていたので、以前から知っているサービスでした。

──「Findy」の利用前には、エンジニア採用においてどのような課題がありましたか?

林さん:エンジニアが5~6人の規模になるまでは、他の媒体での採用をメインに行っていました。ただ、より採用のスピード感を上げたり、母集団を増やしたりするためには、媒体を増やしていく必要があるなと。そうした検討のなかで、「Findy」が候補に挙がりました。

──これまでの取り組みを振り返りたいと思うのですが、全体的な流れを伺えますか?

:当初よりCSとして担当させていただいておりましたが、最初の半年は数を追いながらいろいろな取り組みをしていたものの、内定承諾にはつながらなかったんですね。ただ、半年ほど経ったタイミングで、ドラスティックに運用を変更。そして、もう半年やってみようとご期待いただき、その後の半年で6名の採用が実現しました。

──最初の半年は内定承諾につながらない状況があった中、「Findy」を継続して利用されるかについては、どのような検討がありましたか?

林さん:その時期は他の媒体での採用が上手くいっていたので、入社するエンジニアの人数は、特に減っていませんでした。なので、全体として見ると、採用は上手くいっている認識だったという前提があります。

ただ、媒体を広げていくにあたって、「Findy」の利用を続けるか否かは、もちろん検討がありました。ですが、谷さんがすごく親身に、どうやったら上手くいくかについて密にやり取りしてくださっていて、カスタマーサクセスのサポートが他媒体に比べて圧倒的に手厚かったんです。なので、まだ可能性があるだろうと考え、継続する判断になりました。

:そう言っていただけると、本当に嬉しいですね。

林さん:なかには、途中で利用を終了した媒体もあったんです。でも、「Findy」の利用を続けるという判断になったのは、明確にカスタマーサクセスの差でした。

CSの提案に対して「まずはやってみよう」で運用を変更、施策の連携が採用につながる

──契約の更新後、運用をドラスティックに変更されたとのことですが、具体的にどのような取り組みをされたのでしょうか?

:スカウトの送付率を上げるための取り組みですね。林さんが採用にフルコミットしてくださっている状況があったので、「スカウトの送付率を上げて、1ヶ月だけでもいいので、とにかくたくさん会いましょう」とお話ししました。

数字を見ると、それまでのスカウト送付率平均が50%前後だったのに対し、その月のスカウト率が72%と大きく上がっています。そのなかで、ユーザーに会えることがだんだんと増えていきました。もともとは1ヶ月だけの想定だったのですが、その後もスカウト率が80%を割らない高い水準で運用してくださって、それ以降はカジュアル面談の数も倍くらいになっています。

──スカウト送付率を上げる提案を受けたときは、どう感じましたか?

林さん:たしかに面談しないとわからないことが多いので、「まずはやってみよう」という感じでしたね。ちょうどその頃にエンジニアリングマネージャーが1人増え、カジュアル面談をする人も僕1人から2人になったことで、面談の数がすごく増えました。それで採用したいユーザーに会える確率も上がったなと思います。

──リソースの観点から、むやみに面談を増やしたくない、と考えられるケースも多いと思うのですが、そのような懸念はなかったのでしょうか?

林さん:可能性が高い人にだけ会いたいという気持ちは、すごくわかります。ですが、僕自身がエンジニア採用の市場やマーケティングに対して、ある程度知識をキャッチアップしていたので、会ってみることの必要性・価値を理解していました。まずはやってみるという判断になったのは、そこが大きかったかもしれません。

:SODAさんの場合は、「Findy」を導入いただいた時点で、林さんが積極的に採用媒体を運用されていました。マッチしてからスカウトを送るまでのスピードは、私の担当した企業のなかでも最速です。早いときはマッチから1時間以内にスカウト送付までが終わっていたりしましたね。

──スカウト運用も林さんが一人でされていたんですね!?

:本当に全部を林さんにやっていただいてましたね。スカウトも送って、弊社とのやり取りもして、カジュアル面談も出られて。林さんはいったい何人いるんだろうと(笑)。選考にも、しっかり入られていますよね。

林さん:そうですね。もちろん自分だけでなくエンジニアのみんなに協力してもらうこともありますが、採用にはかなりコミットしていました。

:隔週でお話しさせていただくなかで、林さんと直接やり取りできていたことも、改善のスピード感につながっていたと思います。

──スカウトに関する取り組みの後は、どのような取り組みをされたのでしょうか?

:選考の間にアトラクト面談を行ったり、オファー面談後にもうひと接点を取ったりする取り組みも実施いただきました。それが直接的に効いたかはわかりませんが、導入後半年以降はトータルで11オファー、8承諾という結果になりました。

:「Findy」ではユーザーとのキャリア面談を行っているため、直接連絡を取ることができたり、いろいろなアプローチ方法を持っています。ただ、こちらですべてのユーザーの状況を把握することは難しいので、SODAさんの方からも面談後の状況を教えてもらいながら、最新情報をお渡しするようにしていました。それが情報連携の部分です。

アトラクトについては、他社事例をお伝えしながら、オファー面談をした後にもう一度現場のエンジニアと話す場を設けてみることを提案しました。ちょうどそれを試したとき、そのユーザーが承諾してくださったんですよね。そうした手応えもあって、今後は必要に応じてやっていこうというお話をしていました。

──他の媒体では上手くいっていたというお話もありましたが、そういった新たな提案を受けて、どのような印象を持たれましたか?

林さん:エンジニア採用まわりのよくある取り組みは勉強していたので、オファー後に接点を持つというプラクティスがあることは知っていて、かつ自分たちができていないことの1つだと思っていました。なので、その通りだなと。ほかにもできていないことがたくさんあったなかで、そこに関して提案いただいたので、まずはやってみようという考えでした。

:こちらからの提案を、林さんは基本的にすべて受け入れてくださっていた記憶があります。もし数字が上がらなかったらやめましょうというコミュニケーションもありましたし、まずは試してみるというスタンスでしたよね。

──そのほかにも、印象的だった連携やエピソードはありますか?

:「Findy」でキャリア面談を行っているユーザーのご紹介を、当初から実施させていただいていました。その際、林さんのSlackでのレスがすごく早いので、どんどんご紹介していたんですね。基本的にはほぼ全員会ってみたいという返答をいただいており、連携のしやすさはとても印象に残っています。

林さん:ご紹介いただくなかで、ミスマッチを感じる方が本当にゼロに近かったですね。現在は採用基準の変更で少し変わっており、状況に応じてではありますが、連携方法を変えながら進めていけるところも、ありがたいですね。

Findyでは転職意欲の高い人が多く、成果につながりやすい

──「Findy」を使って良かったポイントについて教えてください。

林さん:カスタマーサクセスの方によるサポートの手厚さが、一番大きいと思います。もう一つは、転職意欲が高い人が多く、成果につながりやすい。これは、「Findy」さんのユーザーサクセスまわりの取り組みが大きいのかなと感じますね。

弊社としては、今後は潜在層にもアプローチしていくことが課題の一つですが、直近1~2年のフェーズは、顕在層にしっかりとアプローチしたいという考えでした。なので、そこがマッチしていたと思います。

:そういった感想をいただけて大変嬉しいです。また、転職意欲の高い人に会えているという点は、Findyとスピード感を持って連携いただいていることも関連していそうですね。弊社でキャリア面談をしたユーザーと多くマッチ・カジュアル面談いただいた結果、特に意欲の高い方にお会いできているのかなと。実際に採用された8名の内7名がキャリア面談ユーザーでした。

開発生産性に関するトピックも、採用の場面で活用

──先日「Findy Team+」のミートアップで、開発生産性に関するトピックを採用にも活かされているとお伺いしました。具体的には、どのように活かされているのでしょうか?

林さん:実際の数値を見せたりはしていないのですが、開発生産性を上げるために、今どんな課題に対して、どのような取り組みを進めているかを伝えたりしています。一番重要だと思って毎回伝えているのは、どんな課題をどう改善すべきかは、各チームがそれぞれに意思決定しているということですね。

例えば、エンジニアリングマネージャーが「ここの数値が悪いので改善しましょう」と言うことはないんです。「Findy Team+」では、かなり幅広い種類の数値が取れますし、どの数値が課題なのかはチームによっても違います。チームにいるエンジニアが一番判断できると思うので、チームがそれぞれに意思決定できる状態になっている。このことは、しっかり伝えるようにしていますね。

──最後に、御社の事業や採用に関する今後の展開について教えてください。

林さん:昨年から海外展開をしているので、それをさらにドライブしていくのが1つ大きなところです。それに伴い、グローバル側の開発チームはグローバライズを試みていて、海外のメンバーを迎え入れ、ほとんど英語でやり取りしています。まだトライアルの段階ではありますが、そういった組織の変化も起きてきています。

日本国内については、スニーカー以外の領域ですね。最近だと、伸びているのはトレーディングカード。そういったスニーカー以外の領域を、伸ばしていくことにも注力しています。

それから、もう1つはBtoC。基本的に「SNKRDUNK」は二次流通のサービスですが、ブランドと提携して委託販売での一次流通を行うなど、BtoCも強化していきたいと考えています。なので、注力していくポイントとしては、海外展開、スニーカー以外の領域、BtoC。この3つですね。

直近は、QAエンジニアやエンジニアリングマネージャーの採用に注力していますが、引き続きWebエンジニアの募集もしております。

──林さん、谷さん、ありがとうございました!