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インタビュー

スピード感のある開発を実現。新しい文化を創り出す、ARIGATOBANKの挑戦

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株式会社ARIGATOBANK

応援したい人と挑戦したい人をつなぐ寄付のプラットフォームアプリ「kifutown」をリリースした株式会社ARIGATOBANK。

同社はハイスキルなエンジニアメンバーが揃っているとともに、モダンな開発環境を構築しながらスピード感のある開発を実現しています。

今回は、モバイルリードエンジニアの中平さん、Androidリードエンジニアの前原さん、CTOの河津さんに開発の実情についてお伺いしました。

■プロフィール
中平健太(トップ写真の真ん中)
株式会社ARIGATOBANK モバイルアプリ開発責任者
スマホアプリエンジニアとして、証券取引や決済、暗号資産などの金融系サービスのアプリ開発に従事し、 2021年2月よりARIGATOBANKに参画。

前原 理来(トップ写真の向かって左)
株式会社ARIGATOBANK Androidエンジニア
2019年、ヤフーに新卒入社、同年7月にPayPayに出向。PayPay Androidアプリの開発に1年間ほど携わったあと、ヤフーのSWATに帰任しiOS Widget開発やSDK開発を行う。2021年7月にARIGATOBANKに参画。

河津 拓哉(トップ写真の向かって右)
株式会社ARIGATOBANK CTO
ヤフー、NTTデータ、ディーカレットを経て2020年11月より現職。プロダクト開発に必要な先端技術の取り入れ、チーム組成、アライアンス構築等、職務職責に限定されない広範な活動により事業推進に寄与。

社会にインパクトを生み出すサービス開発

──はじめにARIGATOBANKへの入社に至った経緯や決め手をお伺いさせてください。

中平:弊社CEOの白石がARIGATOBANKを立ち上げるタイミングで、前職が一緒のCTOの河津に声をかけてもらったことがきっかけです。

決め手は、社会に大きなインパクトを生み出すアプリ開発に携われると感じたからです。

元々、0→1でサービス開発に携わりたいという思いはあったものの、前職では色々な事情があったためにそれができませんでした。

そんな中で今回の話を聞いて、0→1でサービス開発に携われると同時に、社会を変えられる可能性があるところに魅力を感じてジョインしました。

前原:私は前澤の社員募集のツイートを見て、カジュアル面談を申し込んだことがきっかけです。

実は当時、転職先を探していたわけではありませんでした。どちらかというと「面白そうだから一度話を聞いてみよう」という好奇心の方が大きかったです。

しかし面談を進めていくうちに「お金に困ってる人をゼロにする」というビジョンにとても共感している自分がいました。元々前職を辞めるつもりは全くありませんでしたが、そのビジョンにエンジニアとして関われることにとても魅力を感じ、入社を決意しました。

──CTOの河津さんは、お二人にどのような印象を抱いていましたか。

河津:まず前原さんは、ビジョンに対する共感が強かったと思います。元々、プロダクトにコミットする事を厭わない方だと感じていましたが、入社後はその想像を超えたコミットメントの能力を発揮してくれていると感じます。

中平さんも、以前から「アウトプットにコミットする」印象がとても強かったです。苦手な技術や初めて触る技術にも適応し、順応してアウトプットをする能力が高い。実際に入社してからも変化にすぐに適応して、結果を出してくれています。コミットメント意識が高く、二人のことはエンジニアとしてもリスペクトしています。

「チームで成果を出すこと」を楽しめるチームに

──エンジニアリング組織のメンバー構成について教えていただけますか?

河津:現在、業務委託で参画いただいてる方も含めて、約20名のチームになります。

バックグラウンドとしては、金融サービスに携わった経験のあるエンジニアは確かに多いです。一方で、これまで全く金融領域に触れたことのないエンジニアもジョインしてくれています。

あくまで私たちが開発しているのは、Webサービスなので、チャレンジの垣根に金融領域のバックグラウンドが必要かというと、決してそうではありません。

中平:私がリードするモバイルチームでいうと、金融領域の経験がある人とない人の比率は五分五分です。

もちろん金融決済の仕組みや法律など、専門知識がある方が嬉しいのは間違いありません。ですが、どのような業界でもアプリ開発をするうえで大切なのは、ユーザーに価値を提供できるかどうかです。

つまりどんなに専門的な知識を持っていても、その知見をユーザーに提供できなければ意味はありませんよね。ユーザー視点こそが最も大切だと私たちは考えていて、それさえあれば専門知識は後から身につけてもらえればいいと考えています。

──ARIGATOBANKならではのカルチャーについてお聞かせください。

中平:まだ立ち上げ間もない組織ではあるので、これから徐々に私たちならではのカルチャー醸成を進めていくフェーズではあります。

それを前提にお答えすると「チームで成果を出すこと」を楽しめるようなカルチャーを作っていきたいと考えています。チームで一つのプロダクトを磨き込むことができれば、より社会に大きな価値を提供できることが可能になります。

もちろんただ馴れ合うというわけではなく、しっかりとお互いに意見を交わすことができるような信頼性が担保されているチームを作りたい。例えばソースコードの方針や新しい技術採用一つとっても、テックリードが独断で決めるというよりは、みんなで協議して進めていきたいと思っています。

立ち上げ間もない中で、いまいま全てがそうできているわけではありませんが、みんなで納得しながら事業を推進できるカルチャーを浸透させていきたいですね。

河津:そうですね。テックリードがアンカーになって、みんなが好きに、アクティブにやれる雰囲気だといいですよね。

中平:はい。一人一人の希望や価値観を大切にしながら、みんなが納得感を持って動けるチームにしていきたいです。

前原:とても分かります。例えばコードレビューなど些細なことでも、お互いをリスペクトし合いながらも、スキルを高め合えるカルチャーにできるといいですよね。

実際入社して、技術選定に対する考え方からもカルチャーの一端を感じることができました。

実はジョインして2日目に全面的に「Jetpack Compose」を採用する事を提案したのですが、その後すぐディスカッションして採用に至りました。

新しい技術を導入することはそう簡単ではないはずですが、ARIGATOBANKではみんなが納得すれば、新しい技術や良い技術はどんどん試してみようという雰囲気があります。これは他にはないARIGATOBANKならではのカルチャーだと感じました。

「自由」と「責任」はセット

──リモート環境のなかで、コミュニケーションはどのように取っていますか?

前原:「oVice」というバーチャルオフィスを活用しています。例えば河津さんに相談したいことがあれば、oViceにいる河津さんのアイコンに近づくと話しかけられます。

リモートでも気軽にコミュニケーションが取れるので、困ったことはあまりないですね。

河津:こうしたコミュニケーションの課題に対するツール導入なども、社員みんなで話して決めることが多いのが私たちの特徴です。

私自身も試行錯誤していて、みんなが納得するような形で常に進めることを意識していますし、ボトムアップでツールの導入や技術の使用が決まることも多いです。

中平:先ほどの技術選定の話にも関わってくるんですが、いい意味でモバイルアプリチームの裁量に関して、白石さんも河津さんも自分に任せてくれているという実感があります。

成果に対して責任を持つ代わりに、基本的にはツールも技術選定も自由。だから余計な時間を割かずに開発に集中することができます。

一方で、自由には責任が伴います。プロセスに柔軟性を持たせてくれているぶん、しっかり成果を出すことは求められます。「自由」と「責任」のバランスが両立しているチームだからこそ、スピード感を持って開発に挑めるのだと思います。

前原:いい意味で「成果主義」、「アウトプット」を評価してくれる環境ですよね。

今日はどこまで、どんな機能を開発したのかというようなマイクロマネジメントはありません。その代わり、お互いの信頼を前提に、いいアウトプットを生み出すことがプロとして求められていると思います。

自分としてはお互いに背中を預けながら、より良いものを生み出そうとする雰囲気は心地よいものがありますね。

──ちなみに前澤さんとはどのようなコミュニケーションをされることが多いですか?

河津:前澤は事業に懸ける想いが人一倍強いですし、プロダクトのことを誰よりも真剣に考えていて「もっとこうすればいいんじゃない?」というようなアイデアをくれる、いわばアイデア提供者のような存在です。

普段はマネジメントレイヤー中心にコミュニケーションすることが多いのですが、アジェンダによってはその案件の主役になるエンジニアも一緒に参加します。モバイルアプリのUXであったり、バックエンドの大規模処理であったり、様々な事情を織り込んでアイデアをプロダクトに昇華する過程を一緒に考える形です。

プロダクトには愛が必要だ

──いまARIGATOBANKにジョインするからこそ得られる経験や、今後入社される方へのメッセージをお願いします。

中平:そうですね。良くも悪くもカオスな状況を楽しめる人には面白い環境だと思います。エンジニアとして何をしなきゃいけないのか、それをするにはどうすればいいのか、というような思考法は自然と身につくんじゃないかと思います。

あとは新しい技術を採用したり、採用して失敗したりみたいな経験もできる。自社サービスの0→1に関わる経験もそうできるものではないと思っています。開発者として貴重な経験が積めますし、さらにコミットメント能力も身につくので、すごく有意義な時間になると思います。

またストアランキングで1位を取っているアプリの開発に携われるというのは、それだけでもエンジニアとして誇らしいことだと思います。

河津:いわゆるソフトウェアエンジニアリングの中で、仕様書を書きます、コードを書きます、というような目の前の作業だけが仕事になりがちなポジションや環境ってあると思うんです。

ただ私たちはモノを作って終わりではない。その先のユーザーのニーズやまだ誰も知り得ない課題に対して答えを探し続けるのが、私たちの役割だと考えています。

なので答えを出すような仕事だけではなく「答えがないモノを探し続ける」ことができるのは、私たちのチームならではの特徴だと思います。

前原:そうですね。やはり「お金に困っている人をゼロにする」というビジョンに対して、ソフトウェアのエンジニアとして関われるのが魅力だと思います。

あとは、AndroidのJetpack Composeをフルで使って、ユーザー数が多いアプリのプロダクト開発に関われることも面白いですね。

──どのようなマインドセットを持ったエンジニアの方と働きたいですか?

前原:プロダクトを一度でも愛した経験のある人です。自社開発か、受託開発かは問わず、
自分でオーナーシップや責任感を持って開発をした経験のある人であれば、誰しもが愛を持ってプロダクトに接していた経験があるんじゃないかなと思います。

自分達が開発するプロダクトを愛してこそ、その愛はユーザーにも伝播すると思うので、そういう経験のある人は尊敬しますし、一緒に働けると嬉しいです。

中平:同感です。私たちも自社サービスの開発経験がある人が欲しいというわけではなくて、自分が作るものに対して「責任」を持って取り組める人と働きたい。

要するに、しっかりとサービスにコミットメントができる人と一緒に働きたいと思いますね。

あとは、一人で何かを成し遂げようとする志向性ではなくて、あくまでチームとして結果を出すことにモチベーションがある方が合うと思っています。私たちのビジョンに向かって、チームとしてコミットメントできる、そういう意識がある人と一緒に仕事したいなと思います。

「現状の仕事がどんなインパクトを与えているのか?」「本当にユーザーのためになっているのか?」そんなモヤモヤを抱えるエンジニアは少なくないと思います。自分もその一人だったんですが、そういう人にこそ、世の中の反応を直に受けながらプロダクト開発に携われる弊社に関心を持って貰えると嬉しく思います。

──貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

▲最後は企業Tシャツに着替えて撮影