採用担当者としての利用をきっかけにFindyに登録。「多様性とチャレンジ」を求めて転職したプロダクトマネージャー
「結束点として、社会課題に抗い続ける」をパーパスとして社会に向き合い、エネルギーを軸に事業を展開しているレジル株式会社(旧 中央電力株式会社)。変化の多いエネルギー業界に対応するためにもシステム開発の内製化を進めており、社名もレジル株式会社に変更するなど、会社としては第二創業期に突入しているのだそう。内製化を進める上で、エンジニア採用では「Findy」をご利用いただいています。
そこで今回は「Findy」を通して同社に転職した情報システム本部 ジェネラルマネージャーの田口さんと、情報システム本部長の伊与田さんにインタビュー。パーソルキャリアやBuySell Technologiesでキャリアを積んだ田口さんが、なぜレジルに転職されたのか?またエンジニア組織の現状についてもお伺いしました。
■プロフィール
田口 雄一さん(トップ写真の向かって左)
情報システム本部 ジェネラルマネージャー
設計や営業などさまざまな職種を経てITに転向。2019年よりパーソルキャリア株式会社にて主にAI開発や事業向け技術案件に携わり、2022年より株式会社BuySell Technologiesのテクノロジー戦略本部 ディレクション部 部長としてプロダクトマネジメント組織の立ち上げや基幹システムのプロダクトマネジメントなどに従事。2023年9月にレジル株式会社に入社。現在は本部付として新規開発企画の立ち上げや全社的なテクノロジー戦略立案、社外向け発信媒体のマネジメント、テクノロジー人材の採用など多岐に渡る活動をもとに事業と技術をつなぐ役割を担う。空港と温泉とMMOとお寿司が好きな二児の父。
伊与田 陸さん(トップ写真の向かって右)
執行役員 情報システム部本部長
豊田工業高等専門学校土木工学科卒業。
1995年に日本電信電話株式会社に入社。1999年に自営業として独立、ソフトウェア開発を主軸に活動。2011年に株式会社Cygamesの立ち上げに携わり、その後ソフトウェアエンジニアの組織運営をサポート。2022年まで技術顧問やコンサルタントとして引き続き自営業を続ける。2022年12月にレジル株式会社に入社。2023年1月より情報システム本部本部長に就任。ソフトウェアエンジニアの組織立ち上げとプロダクトライフサイクルの管理を担当。社内コールセンターの業務改善で生成AIを使ったシステムの開発を主導。電力売上予測システムプロジェクトの立ち上げを行う。
テック企業に生まれ変わるべく、第二創業期に突入
──最初に、御社の事業内容について教えてください。
伊与田:レジルは「脱炭素を、難問にしない」をミッションに掲げ、社会課題の解決に挑戦するクライメートテックカンパニーです。2004年にマンション一括受電事業をスタートし、現在はその知見や基盤を活かして分散型エネルギー事業、グリーンエネルギー事業、エネルギーDX事業を展開しています。
自社サービスの一つであるマンション一括受電サービスでは、約2,200棟、17万世帯以上の方々にサービスを提供しています。世帯数でいうと東京都の墨田区や目黒区に住んでいる方々をカバーするほどの規模ですね。また今後はモビリティサービスやスマートシティの構築などにも事業を拡大するべくソリューション開発を進めたいと考えており、クライメートテックを扱うテック企業として生まれ変わろうとしている第二創業期でもあります。
──会社として大きな変革期を迎えられていると。
伊与田:そうですね。まだ構想段階のものも多く、改善の余地はあると思いますが、AIやIoTなどさまざまなソリューションを提供していきたいと考えています。
ただ、現時点では「外部協力会社への依存度が高い」「既存プロダクトの拡張性があまりない」「事業拡張を目的とした新規のデータ活用ができてない」「DXが進んでいない」といった課題があるのも事実です。そこで、これらの課題解決を軸に、テックの環境の改善を図っていきたいと考えています。
外部の協力会社に依頼するかどうかは検討中ですが、良いものは継続して、良くないところは変えていきたいなと。プロダクトマネジメントの知見を持つ田口さんが入社してくださったので、これから組織がより良い方向に進化していくことを期待しています。
──組織づくりの要となる人材として、田口さんが入社されたのですね。
田口:転職活動中にお声がけいただいた際には、エンジニアの内製チームを作り、プロダクトマネジメント体制を整備して、ゆくゆくは育成もしていきたいというお話をしていただきました。前職でも組織づくりに携わっていたので、その経験を活かして組織を大きくしていきたいと考えています。
「多様性とチャレンジ」を求めてレジルに入社
──そもそも田口さんが転職を考えるようになったきっかけはなんだったのでしょう?
田口:新しい挑戦をしたいと思ったからです。前々職のお話からすると、もともとは大手の人材系企業で、プロジェクトマネージャーをしていました。人間関係が良好で、とても働きやすい会社でした。ただ、あまりにも居心地が良くて。自分を鍛えるためにも環境を変えようと思い、お声掛けいただいたのをきっかけに転職しました。
前職ではプロダクトマネージャーの組織づくりに携わるなど、さまざまな挑戦の機会をいただきましたが基本的に「エンジニアやEM(エンジニアリングマネージャー)が何でもする」という文化であったため、私の考える「プロダクト作りにプロダクトマネージャーを始め色々な役割の人が参加し、多様性の中で仕事をする」環境とは異なることが入社後にギャップとして分かりました。どちらが良い悪いという話ではないのですが、個人的には多様性を尊重したかったのでそうした環境を求めて転職活動を再開し、「Findy」を通して複数社からお声がけをいただいた中で、レジルに入社しました。
──複数社からのお声がけがあった中で、なぜレジルを選ばれたのですか。
田口:決め手となったのは「多様性」と「正解のない面白さ」です。いいねをいただいてからメッセージでやり取りさせていただいて、伊与田さんと2回ほど面談をした後に、代表取締役の丹治さんとお話しする機会がありました。そこで会社として第二創業期に突入していて、テック組織としては立ち上がったばかりだというお話を伺いました。組織づくりに携われる環境であり、プロダクトマネジメントもこれから始める段階で、かつ多様性をとても大切にしている会社だという点も魅力的に感じました。
ちょっと極端な例ですけれども、私のような日本人男性で中高年で同じようなキャリアの人ばかりが集まっている組織と、年齢も国籍もスキルも多様な人が集まっている組織を比べた時、柔軟性があるのは個人的には後者のように感じます。弊社の内製組織には、日本やロシア、ネパール、モンゴルなど、さまざまな国籍のエンジニアがいます。年齢も30〜50代まで幅がありますね。(※2023年11月時点)
──まさに多様性のある組織なのですね。
田口:はい。それだけでもワクワクしそうですよね(笑)。多様性があり強い組織を作っていくために若手エンジニアや新卒採用も実施する予定であること、事業としてもテックとしてもいろいろ挑戦しようと考えていると聞いて、とても面白そうだなと思ったんです。やるべきことが明確に決まっているよりも、前例がなく、正解のない仕事にチャレンジしたいと思ったので入社を決意しました。
採用側としての利用をきっかけに「Findy」に登録
──田口さんが「Findy」に登録された理由についても教えていただけますか。
田口:前職でエンジニア採用をしている時に、企業側として「Findy」を利用していました。その時にとてもお世話になっていたので、個人でも利用したいなと思い登録しました。
──ありがとうございます。ユーザー側として「Findy」を利用してみて、いかがでしたか?
田口:担当者の河村さんがちゃんと私のプロフィールを見てお話ししてくれたのが印象的でした。私自身が人材サービスを提供する会社で働いていたことがあるので、ある程度は裏側も知っていました。基本的にエージェントの方は一人でたくさんの転職希望者をサポートされているため、本当に多忙ですよね。
しかし、河村さんは職歴書を隅々まで見てコメントしてくださったんです。面談で「ここまで丁寧に書いてくださる方は、なかなかいないですよ」と言っていただいて、自信を持つことができました。というのも、採用担当者として見てきた職歴書はメンバークラスの方のものばかりで、自分と同じような立場や役割の方の職歴書を見る機会はほぼありませんでした。さまざまな職歴書を見られている河村さんからそう言っていただいたことで「自分の職歴書は競争力があるものなのだ」と思えましたし、面接の場でも堂々と話すことができました。連絡もこまめにくださっていたので、ユーザーと真摯に向き合うカルチャーがある企業のように感じました。
組織づくりに向けて、積極的に活動中
──エンジニア組織の現状についても教えてください。
田口:先ほどもお話した通り、内製組織としては複数名のエンジニアが在籍しています。新規開発・既存改善のどちらも進めなくてはいけないので、現在は優先順位をどのようにするか考えているところですね。
詳細をお話しすると、現在はバックログを作っている段階です。資料が不足している部分もありますし、古いコードが残っている部分もあるので、各メンバーにリポジトリ単位で確認作業を進めていただいています。
──みんなで全貌を把握しながら環境を整えていっているところなのですね。田口さんが入社されて、伊与田さんの仕事で変化した部分はありますか?
伊与田:田口さんのおかげでプロダクトマネジメントが機能するようになり、別の業務に集中できるようになりました。私自身はプロダクトやプロジェクトのマネジメントを専門的にしたことがなかったため、優先順位をつけてスケジュールに落とすことがスムーズにできていなくて。しかし、田口さんにプロダクトマネジメントをお任せすることができて、私はより全体的なマネジメントに集中できるようになったと感じています。
──そのお話を聞いて、田口さんはいかがですか?
田口:丹治さんと伊与田さんから「最初の半年〜1年は自由に動いて良いよ」と言っていただいているので、私個人としては好きなようにやらせていただいている感覚ですね。
今は、会社としてテクノロジー活用の方向性を考えることはもちろん、採用にも関わらせていただいています。分かりにくいエネルギー業界についてもカジュアル面談の場でお話しできるように、社内では経営や既存事業、エネルギー業界としては脱炭素やエネルギーなど、さまざまな領域に関する知見をためている途中でもあります。モビリティーショーに行ったり、大阪にあるコールセンターに行って現場で働く方々にヒアリングしたりすることも業務のうちです。
──積極的に活動されているのですね。
田口:これまでの社会人生活の中で、今が一番活動的かもしれません(笑)。面白くてしていることなので、全く苦ではないですね。
一般的には「このポジションの人には〇〇の仕事をしてもらいます」と言われることが多いと思うのですが、レジルでは問いを立てるための材料を探すところから裁量を持って進められるので面白いです。変わることを恐れないと言いますか「むしろ壊して変えていってください」と言ってもらえるような環境ですし、貴重な経験をさせていただいています。
腹を括って飛び込んで、学び、歩み続ける
──田口さんのようにキャリアアップをしていきたいと考えている方に向けて一言いただけますか。
田口:私は大学の専攻が建築で、社会人になってからもずっとITとは関係のない仕事をしていましたし、IT業界に飛び込んだのはだいぶ歳を取ってからです。IT業界に入ってから順調にキャリアを積んでいると思われることもあるのですが、ITの中で何の仕事なら自分が周りの役に立つことができるか自問しながらキャリアチェンジをしてきたため、転職活動をする時にはいつも苦しんでいます(苦笑)。
そういった実体験もあり、転職は気軽におすすめできるものではないと考えています。ただ、自分の価値を発揮できる場所を見つけられたのであれば、飛び込んでいくことを恐れずに挑戦してみて欲しいです。私の場合は、IT業界に飛び込むと決めてから、高校レベルで止まっていた数学や未知であったコンピュータサイエンスの初歩を学ぶために2年ほど放送大学に通ったり、自分でコードを書いたり、良さそうなことは何でもやってみました。SNSなどでも情報収集して、エンジニアの方がおすすめされている本もたくさん読みました。何歳になっても勉強するのは大切なのだなと、改めて実感しましたね。
皆様も人生で一番若いのは“今この瞬間”ですし、腹をくくってやってみる。うまくいかなかったとしても、行動したら必ず何か得るものはあるので、恐れずに挑戦してみて欲しいです。
──最後に、転職活動をされている方に向けてメッセージをお願いします。
伊与田:レジルは組織づくりを進めているところであり、変化の真っ只中にある組織です。事業内容的にも変化が多い領域ですので、先が見えないところもありますが、そういった環境を楽しめる方にはピッタリの職場だと思います。
田口:レジルはエンジニアへのサポートが手厚いのも特徴だと思います。書籍購入やセミナー受講の補助はもちろん、エンジニアリングの生産性を上げるために色々とサポートできる環境が整っています。それこそ、希望があれば1人に4〜5枚のモニターだって(笑)。あとは珍しいですが、オフィスに副業専用エリアがあるのもポイントですね。エンジニアの働き方についても検討しているところで、組織の状況も見つつ、今後はより働きやすい環境を用意していきたいと考えています。
エネルギー業界は歴史があり社会インフラとしての責任を担う一方で、テック的にはまだまだ改善の余地が残る業界です。公益性の高いサービスに対して新しい技術で課題解決を図れる、将来を担う子供達に社会を残せる仕事でもあります。
もし興味を持っていただけたなら、ぜひ一度カジュアル面談でお話しできましたら幸いです!