「運ぶを最適化する」をミッションとして、クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」を展開する株式会社Hacobuでは、エンジニア採用において「Findy」を活用いただいています。今回は、HacobuのCTO室の吉田さんと、テクノロジー本部の採用に携わる人事の金光さんにインタビュー。エンジニア採用において「Findy」がどのようなメリットにつながったか、お話を伺っていきます。
目次
プロフィール
吉田 武史様 / 株式会社Hacobu
大学在学中にWeb開発の請負を開始し、卒業後フリーランスに。BtoB・BtoC問わず、様々なWebシステム(CRM、CMS、広告コンテンツ、ゲーム基盤等)の開発にフルスタックに携わる。2016年10月にHacobu入社。プロダクト開発、運用、EM、採用等を担当。2023年よりCTO室。
金光 淳子様 / 株式会社Hacobu
大学卒業後、医療系リース会社に入社。法人営業、本社管理部門を経験し、2005年より人材紹介会社に入社。IT領域を中心としたリクルーティングアドバイザー、キャリアアドバイザー、新規サービスグループの立ち上げを経験。その後、フリーランスになり、複数社の採用業務支援に携わる。2022年11月より株式会社Hacobuに入社し、テクノロジー本部の採用を中心に人事業務を推進。
エンジニア採用に苦戦、口コミをきっかけに「Findy」を導入
──まず最初に、御社の事業内容について教えてください。
金光:私たちは「運ぶを最適化する」をミッションとし、SaaS型の物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」およびコンサルティングサービス「Hacobu Strategy」を展開しています。企業間物流の最適化や企業・自治体における物流DXの実現を、戦略・戦術の両面からご支援させていただいています。
現在「MOVO」では4つのプロダクトを提供しています。配送手配や倉庫での入出荷業務・車両の運行管理といった個社だけでは解決できない物流業務の効率化を推進することで、現場のペインを解決しつつ全体最適をはかり、「持続可能な物流インフラを創る」というビジョンの実現を目指しています。
──「Findy」を知ったきっかけについて教えてください。
吉田:以前から複数の採用媒体を利用していましたが、思うような方に出会える確率をもっとあげたいなと考えていて。手段は色々あると思うのですが、単純に媒体を増やすというよりは、今までと異なる母集団にアプローチしたいと思いいろいろな人と会話するなかで「Findy」のことを教えてもらった、というのがきっかけになります。
──「Findy」を導入する前にどんな課題がありましたか?
吉田:Findy導入前は、スカウトを送ってもなかなか反応されないとか、マッチしそうな方にスカウトを送り切ってしまったり、といったことがありました。幅広くお会いしたいとは思っていましたが、なかなか面談に繋がりにくい状況でした。我々の認知度の低さや求人票の書き方等にも課題はあったと思いますが、逐一様々な改善を試みてはいましたので、根本的な原因はそもそもの母集団の違いにあるのではと考えるようになりました。認知度の話は別にすると、ですが(笑)
そんなことを考えながら「Findy」を使い始めたのですが、まず「まさにこういう人に会いたかった!」というのが第一印象でしたね。なので仮説はある程度あっていたのかな、と思っています。
「Findy」ならではのユーザー層が、自社の求める像にマッチ
──「Findy」を使って良かったポイントについて教えてください。
金光:やはり「Findy」には弊社とマッチするエンジニアの方が多く、他の媒体だと出会えない方がいらっしゃるところですね。特に、技術的なスコアとキャリア情報、どちらも確認してお声がけできる点が良いと思っています。技術スコアだけを見ることはありませんが、はじめのアクションの参考としてとても助かっています。
また、“いいね”機能も使いやすいです。弊社としては、カジュアル面談を通して私たちのことを知ってもらった上で、選考に進んでいただく方が良いと考えています。なので、“いいね”でお互いライトに反応しあえて、お話ができる機会が生まれるところがすごくいいなと感じています。
──「Findy」のユーザー層と、どんなところがマッチしたと感じますか?
吉田:弊社はバックエンドにGo言語を採用しています。最近は増えてきた印象もありますが、まだまだGo経験者は少ないかなと思っていた中で「Findy」には結構いらっしゃるなと感じました。あとはエンジニアリングに限らず、スタートアップ・チームビルド・ピープルマネジメントといった文脈でもご経験豊富な方が多いな、という印象があります。とても良い方々とお会いすることができています。
加えて、事業ドメインに興味を持ってくださる方も多いです。面談後に物流ドメインの面白さに興味を持ってくれる方は多いのですが、面談前はやりがいや社会貢献性といった側面が技術スタックと同じくらいのフックとなっているような印象です。
──「Findy」での採用結果について教えてください。
金光:昨年1年間でFindy経由で7名の方にご入社いただいております。
また、業務委託の方にもジョインいただいています。ミドル層以上の即戦力のエンジニア採用は難易度が高く、とてもありがたいですね。
Findyでの内定承諾率86%、人事とエンジニア間での連携の秘訣とは?
──御社は昨年の内定承諾率が86%と非常に高かったのですが、この秘訣について教えてください。
金光:社内連携の特徴としては、面接が終わった後のフィードバックの早さだと思います。
当日か翌日の早い段階でもらえているので、ホットなうちに把握して次のアクションが行えます。単に採用管理システムから連絡をもらうだけでなく、良かった点やフォローが必要な点、次の面接で伝えてほしいことなど、細かなところまでしっかりと伝えてもらっています。
吉田:これは会社のカルチャーと仕組みがうまくワークしているのだと思います。弊社のバリューの1つに「Spark ownership」という価値観があります。職種を超えて自分ごととして考えよう・当事者意識を持つ人がリーダシップを発揮しよう、といった意味合いなのですが、そもそもみんな良い仲間と働きたい思いが強いこともあり、採用業務を自分ごととして捉えて前向きに参加する文化があります。これはエンジニアに限らず、全社的にそのような文化だと感じています。そういったカルチャー・マインド面だけでなく、シンプルなATS運用やフィードバックしやすいテンプレートの用意等、スムーズに動きやすい仕組みを人事の方々が用意してくれていることも、みんなの協力的な姿勢を支えていると思っています。
──エンジニア採用において、人事とエンジニアでどう役割分担をされていますか?
吉田:まだまだ社員数が少ない頃から、エンジニア採用に関してはCTOの戸井田が主導しつつエンジニア同士で話し合いながら行っていました。求める人物像・魅力的な求人票・アプローチ方法・アトラクト方法等々、人事の方々にフォローをもらいつつ試行錯誤してました。ですので、面談や面接の場に直接エンジニアが出ることは昔から当然のようにやってきていました。
昨年11月に金光さんがジョインされてからは、戦略・戦術・オペレーションなどはお任せしています。エンジニア視点や開発組織の状況・意思決定が必要なところで、我々エンジニアがお手伝いする形になっています。
金光:そうした背景もあり、エンジニアの皆さんが本当に自分ごととして、採用に関わってくれています。役割分担としては、吉田さんが伝えたとおりで、どの媒体で何をするか、エージェントとの連携、候補者の方へのご連絡などは私が対応しています。
候補者の方から返信が来たら、レジュメから読み取れる興味などをエンジニアの方々に相談してアドバイスをもらい、担当者をアサインします。選考が進む中でも、候補者の方にHacobuの事業に共感いただけそうか、どの時点でどんな情報をお伝えするのが良いかなど一緒に考えてもらっています。
──人事とエンジニアの間で、連携する際に意識している点はありますか?
金光:まずは、お互いへの感謝の気持ちですね。また、対応してくれたエンジニアの方も、今の状況が気になると思うので、早めに共有するようにしています。
もう一つ意識しているのが、面談や選考において、それぞれが担うべき役割を認識して進めることです。会社の説明やアトラクトについては、エンジニアの方々から面談の中でしっかりと伝えてもらっていますが、弊社以外の選考の状況や意向の確認、希望や選考スピードの考慮などは、私がキャッチアップして共有するようにしています。具体的には、面接に同席、または面接終盤に私も参加し、コミュニケーションを取るなどして確認しています。
吉田:金光さんはエンジニア全員が参加する週次ミーティングにも出席してみんなに情報共有をしてくれています。活動状況を説明したり質問に答えてくれたりと、そういったことが良い連携や信頼関係の向上につながっていると思います。
あとは対候補者という観点では、候補者とのやりとりや情報の伝え方についても話しあったりしています。
金光:エンジニアの方が気になるポイントなど、私だけでは分からない点もあるので、お伝えの仕方やタイミングなども意見を言っていただける安心感があります。
──「Findy」のCS(カスタマーサクセス)やUS(ユーザーサクセス)の対応はいかがですか?
金光:かなり頼りにしています。タイムリーに情報等を連携いただけるので、次のアクションが考えやすくなりました。
また、弊社からのご依頼についても、いつも素早く動いてくださることに感謝しています。採用上で競合となる企業が多数ある中で、弊社が選ばれるポイントの1つに選考スピードがあると考えています。そのため、スピード感を持って連携を取っていただけていることが、とてもありがたいです。
吉田:担当者の方とは、Slackで気軽にやり取りできるので相談しやすいですし、状況も把握しやすいです。すごく助かっています。
──最後に、御社の今後の展開について教えてください。
吉田:大きな視点で言うと「運ぶを最適化する」というミッションを達成し「持続可能な物流インフラを創る」というビジョンは変わらないのですが、そこへ至るステップとしてまずは2025年、「物流情報ネットワーク」をデジタルで実現し、2030年に「物流情報プラットフォーム」の創造を目指しています。
ですがその前に、「物流の2024年問題」という大きな課題が目前に迫っています。これに対してお客様と共に対応すべく、様々なアクションをとっています。
事業的な面ですと、直近では大阪オフィス新設、BIPROGYグループとの資本業務提携、といった大きな動きがありました。これによりお客様の物流DXに向けた挑戦を、一層強固に支援・加速できると考えています。
よりエンジニアに近いプロダクト開発という側面では、まだ話せないことも多いのですが、既存プロダクトの進化・機能拡充はもちろん新規プロダクト開発に真剣に向き合っています。これからはエンジニア自身がお客様の業務の解像度、課題の解像度をグッと上げていくことがキーになると考えており、そのための施策を着々と推進しています。
また、開発組織の体制も変更しました。今後のスケールを見据えつつもエンジニアがより開発にフォーカスできるような変革です。
改めてまとめますと、物流クライシスという大きな課題の解決に一緒に取り組んでくれる仲間を探していきたいと思っています。
──吉田さん、金光さん、ありがとうございました!