「三菱商事×東京海上で挑むヘルスケア事業、柔軟な選考と働き方を実現しエンジニアを採用」ホワイトヘルスケア株式会社様

三菱商事株式会社と東京海上ホールディングス株式会社の合同出資により設立されたヘルスケアベンチャーであるホワイトヘルスケア株式会社。 健康保険組合、保険薬局、自治体を対象に事業を展開する同社では、エンジニア採用において「Findy」を活用いただいています。

今回はホワイトヘルスケアで、副社長兼コーポレート本部長の眞志喜さんと採用を担当されている大武さんにインタビュー。ゼロからスタートしたエンジニア採用で、エンジニアにとって柔軟な選考過程と働きやすい環境を実現することでエンジニア採用に成功したお話を伺いました。

取締役副社長兼コーポレート本部長 / 眞志喜 誠吾

大学卒業後、大手損害保険会社・中堅生命保険会社にて、一貫してヘルスケア関連の保険商品の開発に携わる。2022年にホワイトヘルスケア株式会社に参画、コーポレート本部長として、経営企画から人事・採用まで幅広く担当。2023年度より同社副社長。

採用担当 / 大武 緑

大学卒業後、OA機器の法人営業・アロマセラピストと異色の経歴を持つ。のちに中小SIerにて、一カ月に数名~数百名のジュニアエンジニアや未経験者採用に携わる。2022年5月にホワイトヘルスケア株式会社の採用専任第一号として、エンジニアだけでなくビジネス職、パート等幅広いポジションの採用業務に従事。

エンジニア採用のノウハウがないなか、ゼロからスタート

──まず最初に、御社の事業内容について教えてください。

眞志喜:ホワイトヘルスケアは2020年7月に、三菱商事と東京海上HDのジョイントベンチャーとして誕生しました。「医療費適正化」と「患者の医療参画」を実現を目指して、健康保険組合(健保)・薬局・自治体を主な対象として事業展開しています。

具体的に健保向けには、レセプトデータ(医療機関が患者に対して行った医療行為や傷病名などの詳細データ)を活用したセルフメディケーション支援や、健保特化型の人材派遣事業を展開し、健保の運営をサポートしています。
また薬局向けには、デジタル化の支援(オンライン服薬指導・電子お薬手帳アプリの提供など)、自治体向けには、医療データを用いてより効率的な医療連携の仕組みづくりを支援しています。

更に新規事業の開発も複数進めるなど、ヘルスケア領域における社会課題解決に取り組んでいます。

──「Findy」を知ったのは、どのようなきっかけでしたか?

大武:私が採用業務に携わっていた前職から「Findy」の存在は把握していたものの、利用する機会はありませんでした。いざホワイトヘルスケアにおいてエンジニア採用の動きを本格化させることになったとき、社内にはエンジニア採用の前例がなかったため、どのような手法や媒体を用いて採用を進めるのが効果的なのかを検討することになり、その過程で「Findy」の存在に改めて注目しました。

──「Findy」の導入前、エンジニア採用においてどのような課題がありましたか?

眞志喜:本当にゼロからエンジニア採用を始めたので、ノウハウもまったくない状況でした。当時のエンジニアチームには立ち上げ時からのメンバー3人が在籍していましたが、開発案件が溢れかえっている状態であったこともあり、ぜひとも新しいメンバーを迎え入れたいという強い思いを持っていました。そこで、エンジニアチームと積極的にコミュニケーションを取り、協力を得ながら、採用活動を進めてきました。

──「Findy」の導入を決めた理由について教えてください。

大武:「Findy」の独自のスコアリング機能が興味深く、それが導入の一因となりました。その他にも、私が実質1人で採用を担当することになったため、媒体運用をなるべく効率よく進めたいと考えており、そのため工数削減の部分は「Findy」導入の大きな理由になりました。
「Findy」では、初めにいいねを送って、マッチングした後にスカウトを送ることができるのがすごく良いなと。最初からスカウトを送るのは、なかなかハードルが高い印象があったので、私たちのように、エンジニア採用のノウハウが十分でない企業にはとてもありがたいなと思いました。

あとは、やはりゼロスタートがゆえ、カスタマーサクセスによるフォロー体制があることも大きな支えになりました。カスタマーサクセスの担当者の方には、実際にすごくお力添えいただけているので、今まで試行錯誤しながら採用活動を進め、成果として出すことができました。

エンジニア理解に積極的な企業文化は代表から

──ホワイトヘルスケアは、三菱商事と東京海上ホールディングスという大手企業によって設立された背景がありながらも、エンジニアの選考や働く環境に関して、柔軟に対応されていると伺いました。

大武:前提として、人材がなによりも重要だと考えているので、働く人ファーストで環境を整えたいという思いがあります。代表の池本も、副社長兼コーポレート本部長で採用責任者をしている眞志喜も、大手企業出身ですが、考え方はすごく柔軟です。そのため、候補者の方々に合わせた、柔軟な選考や環境を用意することができていると思います。

これはエンジニアに限ったことではありません。ただ、エンジニアの採用は、ビジネスサイドの採用よりも格段に難易度が高いことは事実です。また、エンジニアは絶えず新しい技術を学び、進化していく人たちなので、会社がこれにアジャストしていくためには、どんどん学び、意識して変化する必要があると考えています。

代表の池本は、「Soup Stock Tokyo」の経営に携わった後に、病院業界に飛び込むなど、経験値をゼロリセットすることに躊躇のない強いチャレンジ思考を培ってきた人です。一方で、ホワイトヘルスケアを立ち上げたときには、エンジニアリングに関する理解が不十分だったと痛感し、仕事終わりに代表自らプログラミングスクールに通うなどして勉強していました。

このようにエンジニアに対しての理解を深めようとする姿勢が、エンジニアのための条件や環境に対する柔軟さにもつながっていると思います。

候補者に合わせた柔軟な選考、働きやすい環境を実現

──採用を進めていくなかで、フルリモートの働き方を取り入れられたそうですが、背景を教えていただけますか?

大武:もともと社内では、首都圏在住のエンジニアしか働いていなかったこともあり、最初は首都圏在住の方に絞って探していました。ただ、弊社のエンジニアは実質フルリモートの働き方をしていて、なかにはオフィスから徒歩圏内に住んでいるけれど、ほとんど出社していないエンジニアもいます。

特にエンジニアという職種は、技術さえあればどこでも仕事ができるので、住んでいる場所で縛る必要はないと考え、地方に住んでいる方も歓迎するという判断になりました。そういったところは、社内でもコミュニケーションを取りながら、どんどん条件を柔らかくしています。

──そうした調整において、社内で理解を得ることに苦戦されるケースも多く聞きますが、そのあたりはいかがでしたか?

眞志喜:やはり技術的な下支えがなければプロダクトや会社の成長はないと考えているので、ビジネスサイドも技術の重要性を理解しています。なので、ビジネスサイドと同じようにエンジニアの意見が重視される環境になっています。

──業務委託として入ってから、正社員になられた方もいるとお聞きしました。こちらはどのような背景があったのでしょうか?

大武:候補者の方から、「相性を見たいので、業務委託からのスタートでもいいですか」と要望をいただいたのがきっかけです。最初は正社員をイメージしていたものの、良い人材に巡り合うためにはそこに固執せずに間口を広げるべきではないかと、エンジニアチームに相談しました。

すると、エンジニアチームとしても、相性を見られるのはお互いにとって良いということで、業務委託からスタートしていただくことになりました。そして、業務委託として入っていただき1ヶ月弱くらいで「ぜひお願いします」と言っていただき、正社員になっていただくことが決まりました。

条件の良さ、働きやすい環境がエンジニア入社の決め手に

──現在チームには、何名のエンジニアの方がいらっしゃいますか?

大武:今後入社いただく方を入れて、正社員が5人。業務委託が3人で、合わせて8人です。

──エンジニア組織において、課題に感じていることがあれば教えてください。

眞志喜:お客様からのニーズに対して、自社のリソース不足が要因で、なかなか対応がしきれていないところは、課題として挙げられます。もちろんそれ以外に細かな要因もあると思いますが、どうしても会社の成長に対して人数が追いついていないという状況がありますので、ますます採用に力を入れたいと考えています。

──入社された方からは、御社のどんなところが決め手になったと聞いていますか?

大武:3周年を迎えるタイミングで創業祭をやることになり、それに向けたアンケートを取ったのですが、会社全体では事業内容に惹かれたという声が最も多かったです。それ以外にエンジニアメンバーから挙がっていたのは、「条件の良さ」、「働きやすい環境」の2つでした。

──働きやすい環境として、例えばどういった制度があるでしょうか。

大武:フルリモート、かつ、コアタイムのないフルフレックスの働き方ができます。フルフレックスは、エンジニアに限らず活用されていて、ポジションに関係なく柔軟な働き方ができます。家庭の事情等に合わせた働き方が選択でき、最近では男性社員が1ヶ月の育休を取った事例もありました。

「Findy」を通じて正社員3人、業務委託2人の採用が実現

──「Findy」を活用いただいて、良かったポイントについて教えてください。

大武:「Findy」では、特に高度なスキルをもった方と出会うことができたことが非常に印象的でした。これはエンジニアチームからも、実際に同様の感想をもらっています。導入の決め手になったカスタマーサクセスの対応も、導入前にイメージしていたより、かなり寄り添っていただけて、そこは嬉しいギャップでしたね。

当初は「困ったら連絡してください」というスタンスかなと思っていたのですが、実際には定期的にミーティングを行ったり、状況に応じて様々な提案をしてくださったりアクティブなサポートがありました。私がなかなか手がまわっていなくてご返信が遅れたりしていても、良い意味でつついてもらえて、そういったところもすごくありがたいです。

さらに、ナレッジをもっと蓄積していくために、エンジニアチームを巻き込んで、FindyさんにTips共有会をやっていただく予定もあります。そうしたところも、今後より力を入れてやっていきたいと思っています。

──「Findy」を通じた、これまでの採用実績を教えてください。

大武:正社員で3人、業務委託で2人。合わせて5人の入社が決まりました。

──最後に、御社の事業や採用に関する今後の展開について教えてください。

眞志喜:エンジニアの体制としては、各事業部ごとにエンジニアチームが紐づいて、プロダクトごとにチームができることが理想だと考えています。なので、それを実現するために、まずは今年度2桁10名を目標にエンジニア採用をしていきたいと思っています。

会社全体としては、様々な企業とのアライアンスを強化しながら、より幅広い、また付加価値の高いサービスを展開していきます。また、弊社は民間事業者としては唯一、厚生労働省のPFS事業(成果連動型民間委託契約方式)の公募に3年連続で採択されていて、4年目、5年目と更に継続していきたいと思います。

そういった今後の展開に向けて、エンジニアだけでなくビジネスサイドも含め、一緒に会社を大きくしていくメンバーをもっと増やしていきたいと思っています。

──眞志喜さん、大武さん、ありがとうございました!