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インタビュー

多彩なプロフェッショナルとともに技術とコンサルティングを追求する。アクセンチュアAIアーキテクトの役割

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アクセンチュア株式会社

近年、業界・業種を問わずデータの活用やAIの導入に取り組む企業が増えています。アクセンチュア株式会社(以下、アクセンチュア)が2019年に行った調査では、日本企業の経営幹部の77%が「AIを導入しなければ、2025年までに著しく業績が低下するリスクがある」と考えていると発表されました。

そうした企業の課題解決にコミットし、新たな価値を創出しているのがアクセンチュアのAIアーキテクトです。今回は、AIアーキテクトの川名さん、南さんに新しい技術を用いる実際の業務内容、お客様に向き合うやりがい、働く環境について伺いました。

南 昌宏 (みなみ まさひろ)
アクセンチュア株式会社
ビジネス コンサルティング本部 AIグループ マネジャー

前職では、Webアプリケーションの開発やクラウドを活用したミドルウェア・ネットワークの構築に従事。アクセンチュアに入社後、サプライチェーン領域においてアナリティクスを活用した需要予測・在庫最適化サービスの開発・コンサルティングを担当。現在は、通信企業の顧客・販売分析向け大規模分析基盤構築・運用、データ整備・マネジメントを担当。

川名一平 (かわな いっぺい)
アクセンチュア株式会社
ビジネス コンサルティング本部 AIグループ

前職では、SlerでHadoopの構築や地図ナビアプリの開発など経験。アクセンチュアに入社後、訪日外国人向けの観光案内アプリの開発や、レコメンドエンジンのインフラネットワークの構築やアプリケーションの設計・開発に従事。現在は、コンサルティングワークを中心に、GCPを活用した分析基盤の構築とボイスボットの構築を担当。

コンサルティング力と技術力を同時に高められる環境があった

——まず、お二人のこれまでの経歴について教えてください。

川名:前職はSIerで、Webアプリケーションやスマートフォンの地図アプリに携わっていました。技術的にはHadoopやPythonがメイン。プライベートでGo言語やRubyを中心に触れていました。

:私もWebアプリケーションの開発に関わっていました。企業のtoC、toBのサービスや、社内の基幹サービスが中心。言語としてはJava、PHPやRuby、Javascript、Pythonなどを触っていました。

——アクセンチュアに入社したのは、どのような理由からだったのでしょうか?

川名:技術力の高さとコンサルティング業務に関わりたいという思いからです。
前職の頃、上流工程でお客様とのやりとりをメインで担うには一定の役職まで上がる必要がありました。当時の私は、年齢や経験的にコーディング業務が中心だったこともあり、技術を主軸にコンサルティングもできるアクセンチュアに惹かれました。

また、偶然Rubyのコミッターとして有名な方がアクセンチュアにいると知り、外資系コンサルティング企業でありながら技術力も高いアクセンチュアに関心を持ちました。

:私はきっかけとしては、アクセンチュアでマネジャーとして働いていた知り合いに誘われたからです。

ちょうど前職で、私もHadoopを使って企業のデータ分析基盤を構築する案件があり、そこで分散処理技術に触れて、便利さに驚き、将来性を感じました。分散処理の領域を探究したいと思っていたタイミングで、知り合いに近しい領域のプロジェクトがあると誘われ、入社しました。

分散処理の領域はソリューションごとにメリットやデメリットがありますが、アクセンチュアでは、ソリューションに縛られず、お客様の課題に基づき中立的な立場で最適なソリューションを選定します。そこも入社を決めたポイントでした。

——お二人とも、AI領域への強い関心や専門性があったわけではないのが、少し意外でした。

川名:そうですね。入社当初はHadoopやSparkの方に関心を持っていました。

もちろんAIのトレンドも追ってはいました。技術自体というより、それらを活用して「いかにお客様にとって意味のあるソリューションを提供できるか」に興味がありました。

お客様にとって意味があり、喜んでいただけることがやりがいに繋がるので、技術は積極的に身につけています。AI領域の技術も入社してから必要な部分は学んできました。

:同じくAIは技術者として面白い領域だなとは思っていましたね。入社してからも「使いづらいな」と思った技術が次々とアップデートされて、凄まじい勢いを感じます。

徹底した顧客起点とモノづくりへの情熱で成果を出す

——では、現在お二人が担当している業務について教えてください。

川名:GCPを活用したデータ分析基盤の構築やボイスボットと呼ばれるAIサービスの構築などを担当しています。

私は一つのプロジェクトに専念していますが、大きく2つの役割を持っています。一つはプロジェクトを前に進めるために、お客様や同じプロジェクトメンバーである業務コンサルタントとコミュニケーションをしながら、開発するプロダクトの方向性をどうするかなどを詰めていくコンサルティングワークを行うことです。もう一つは技術面で、GCPのアーキテクチャ設計とエンジニアチームのリードをしながら、GCPのインフラ構築や他のメンバーの手が回らないプログラミングなども行っています。

:私は現在二つのプロジェクトに携わっていて、一つは大手通信会社の分析基盤を構築するプロジェクトです。分析基盤を構築するだけでなく、ニーズに合わせて分析結果を出し、アクションを提案しています。今は一旦開発が終わり、新たな分析ニーズに対応できるようバージョンアップに取り組んでいます。

もう一つのプロジェクトも分析基盤を構築するものです。現在持っているデータと、新しいERPのデータを混ぜ合わせて分析をしたいというニーズがあるため、現在はヒアリングして提案を行なっているフェーズです。

プロジェクトによっては自ら手を動かすこともありますし、マネジャーとしてプロジェクトやメンバーをまとめる役割もあります。

——お二人とも前職と比べ、業務内容や動き方などが変わったと思います。今の仕事では、どのようなときにやりがいを感じますか?

川名:周りの人とディスカッションしながらシステムを構築して、無事にローンチでき、お客様から感謝される瞬間です。どれだけ立派なシステムを開発しても、お客様にとって意味のないものだったら価値がないと思っています。

直近も、今開発しているシステムについてお客様よりお褒めの言葉をいただき、大変嬉しく感じました。

:私はシステムが無事に動いた瞬間に達成感が湧いてきますね。モノづくりが好きなので一番喜びを感じます。

もう少し狭い領域だと、何かしらの制約がある中で理想に向けて、どういうアーキテクチャ、ロジックでシステムを組み上げるかを、優秀なメンバーとディスカッションしている時です。全員でより良い解に向かっていく過程は学びと刺激に溢れています。

アクセンチュアでは、技術を追求しながらも、お客様と徹底的に向き合えます。「コンサルタントでありながらエンジニア」という両方の経験を積むことができるのが大きな魅力だと感じます。

——技術力とコンサルティング力を磨ける環境なのですね。川名さんはどのような点がアクセンチュアの魅力だと感じますか?

川名:得られる機会や経験の広さです。例えば、一つのプロジェクトに何年も関わっても良いし、新規でプロジェクトを立ち上げても良い。社内に機会が多く、やりたいと思ったことに挑戦させてくれる環境があります。

もちろん、まずは自分は何ができるのかを周りに知ってもらう必要がありますし、やりたいと主張するだけではダメですが、アクションと意思、成果を示すことができれば、年齢や経歴などは全く関係ありません。

やりきるカルチャー、成長を促進する社内制度

——「やりたいことに挑戦させてくれる」以外に、お二人が入社してから感じた組織のカルチャーやメンバーの特徴などはありますか?

川名:カルチャーとしては、プロジェクトを成功するために徹底的にやり抜く姿勢、責任感の強い人が多く、自分の将来の指標になっています。

特にアクセンチュアは、在籍年数の長い人ほど、知的好奇心が旺盛な気がしていて、次々と領域を広げていく姿に刺激を受けます。「私も30歳になったときにこうなりたい」と心から尊敬できる人との出会いもありました。

:同じく、優秀な人は多いと思います。これまで働いてきたどの企業よりも、いわゆる「デキる人」が揃っているように感じます。

また、上司にはコンサルティングやマネジメントの領域で豊富なスキルと経験を持つ人が多いため、どのようにお客様と合意し、貢献していくかなど、エンジニアとして働いてきた私としては大変勉強になります。

社内のネットワーキングが盛んな点も魅力です。社内には多様な領域のスペシャリストがいるので、わからないことがあってもすぐに相談できる人がいるのは心強いです。

——業務に関わる社内のネットワーキングだけでなく、「キャリアカウンセラー制度 」など、キャリア支援のためのコミュニケーションも盛んだと伺いました。

川名:そうですね。アクセンチュアでは、社員一人ひとりにプロジェクトの上司とは異なる「キャリアカウンセラー」がつき、中長期的なキャリアの相談をしたり、アドバイスを受けたりすることができます。

目の前の業務にかかわる具体的かつ実践的なフィードバックはプロジェクトの上司に、少し長期的なキャリアにまつわる相談についてキャリアカウンセラーに、それぞれ相談できる環境はありがたいです。
キャリアカウンセラーには、目の前のプロジェクトがひと段落したタイミングで数か月に一回ほど相談しています。

——キャリアカウンセラーとは具体的にどのような話をするのでしょうか?

:キャリアのゴールや目標、それに対して今年何をやるのか、昇進を目指すのかなども含め、一緒に考えていきます。

その内容を元に、次はどのようなプロジェクトを希望するか話し合うので、キャリアと業務のミスマッチが起きづらいです。

提供できる価値を最大化するために挑戦し続ける

——これからお二人が今後挑戦したいことを教えてください。

川名:企業全体にインパクトを与えるような仕事に取り組みたいです。

少し前までは、自身の技術力やコンサルティング力の向上を意識していましたが、最近はチームで成果を最大化することに興味があります。
全員で力を合わせ、よりスケールの大きい案件で、より高い成果を実現していけたらと思っています。

:アクセンチュアは自社でソリューションを持っているわけではないので、多彩な“人”がすべてだと捉えています。

各分野でスペシャリストがいる中で「AI領域やHadoopなどの分散処理の領域で、スペシャリストといえば南だ」と確立していけるよう、これから更に経験や実績を積んでいきたいです。


左より、今回インタビューにご回答いただきました川名様と南様

——最後にアクセンチュアのAIアーキテクトに関心を持っている人に向けて、メッセージをお願いします

川名:アクセンチュアは実力があれば存分に機会を与えてくれる環境です。エンジニアとしても、コンサルタントとしても、キャリアを歩んでいけます。お客様とディスカッションを重ねて、ゴールを共有し、モノづくりをしたい。課題を解決できる、意味のあるものを作り続けていきたい。そんな方に来ていただきたいです。

あとは、個人的には技術談義で盛り上がれる人とも一緒に働けたら嬉しいですね。

:アクセンチュアは先端テクノロジーに力を入れている会社です。そのなかでSIやコンサルティングなど、それぞれの専門性を持つ多様なメンバーが一体になって動いている、稀有な環境だと感じています。テクノロジーに興味のある人にはぜひ一歩踏み出していただきたいと思います。

——ありがとうございました!