Findyでは2023年9月に『エンジニア転職マーケットレポート』の最新版を公開しています。そのレポート内で「技術力が高いと思う会社を具体的に3社あげるとしたら、どの会社ですか?(必須)」という設問で、305名のエンジニアによる回答を集計し、上位20位を選出しています。(同数の企業が複数社あったので実質22社を選出)
今回はその回答結果をもとに、「技術力が高い企業」にポイントを絞って記事を書いていきます。
なお、調査結果全体に関してご興味のある方は、下記から調査レポート全体をご覧いただけますと幸いです。(※閲覧にはFindyへの登録/ログインが必要です)
※2024年3月に最新版もリリースしています。ご興味ある方はぜひご覧ください。
エンジニアが選ぶ『技術力が高い企業』22社を公開
冒頭でも記載した通り、305名のエンジニアの皆様に「技術力が高いと思う企業」を1人最大3社まで挙げていただいた結果、上位20位(22社)を選出いたしました。
下記スライドがその結果となります。
※得票数上位20位をABCあいうえお順にて並べています。(得票数は非公開)
前回の記事「いま、エンジニアが働きたい企業とは?300名に調査した上位22社を公開
」では、『働いてみたい企業22社』を公開しましたが、そちらで選出されていた企業がこちらの結果でも多数選出されています。
『働いてみたい企業22社』に続き、『技術力が高い企業22社』でも選出された企業は下記の17社です。
- Amazon
- Amazon Web Services(ジャパン含む)
- Apple
- freee
- LayerX
- LINE
- Microsoft(日本法人含む)
- ZOZO
- サイバーエージェント
- サイボウズ
- ディー・エヌ・エー
- 任天堂
- マネーフォワード
- メルカリ
- ヤフー
- リクルート
先述した『働いてみたい企業22社』を取り上げた記事内でも触れていますが、働いてみたい理由として「技術力が高い、最先端技術に携われる」「優秀なエンジニアが多い」などの声が挙げられています。それに加え、22社中17社が両方のランキングにも選出されていることから、「エンジニアが働きたい」という要素と「技術力が高い」という要素は密接に関わっていると考えられます。
一方で、『働いてみたい企業22選』には惜しくも選出されなかったものの、『技術力が高い企業22選』で選出された企業は下記の5社です。
- Meta
- OpenAI
- Preferred Networks
- クラスメソッド
- ゆめみ
なお、Meta(旧facebook社)、クラスメソッド、ゆめみの3社については、前回調査(2023年2月調査)以前に『働いてみたい企業』に選出された実績があり、22社中実質20社が『働いてみたい企業』で上位実績のある企業と言えます。
残り2社のOpenAIとPreferred Networks(PFN)については、今回のランキングが初登場となります。
AI関連技術などで突出するか、技術広報に注力するかが認知において重要
AI関連の事業を展開する企業は特性上、技術力が高いイメージを与えやすい
先述のOpenAIとPFNについては、AI関連の事業を展開しているという共通点があります。
OpenAIは説明するまでもなく、世界中の話題を席巻したChatGPTの開発元です。ChatGPTのリリースから1年が経とうとしている現在でも、各社がサービスに組み込んだり、業務効率改善を図ったり、活用事例を目にする機会がどんどん増えており、まだまだ話題に事欠きません。
PFNはAIを活用し、トヨタ自動車と共同で自動運転技術(物体認識技術や車両情報解析など)の開発に貢献していたり、DeNAとの合弁会社PFDeNAを設立してディープラーニング技術を活用したがん発見システムの開発に着手していたり、高度なAI技術を活用した注目度の高い事業を展開しています。
他にも多数のAI関連の事業を展開しているPFNには、GoogleやApple出身のエンジニアが集まり、自社でAIシステムを開発・構築できるレベルの優秀なエンジニアが多く在籍していることでも知られています。
自らの開発業務そのものをドラスティックに変える可能性のあるAI関連技術は、多くのエンジニアたちにとって興味・関心が高いカテゴリであり、企業側はAIを活用した革新的な技術を生み出すことによって「技術力が高い」というイメージを与えられるのではないでしょうか。
「技術力が高い」イメージ付けには技術広報(採用広報)も重要
AI分野等で突出した技術力のない企業がエンジニアに「技術力が高い」と思ってもらうには、技術広報(採用広報)が有効な手段であると考えています。
2023年6月にFindy会員企業のエンジニア採用担当者113名を対象に「エンジニア採用が上手だと思う会社を最大3社教えてください」という調査を実施したところ、下記スライドの結果となりました。
『技術力が高い企業22選』に選出された企業のうち下記6社が『採用が上手だと思う企業12選』にも選出されています。
- freee
- LayerX
- サイバーエージェント
- マネーフォワード
- メルカリ
- ゆめみ
「技術力が高い」と「エンジニアが働きたい」要素は密接しているのではないかと先述しましたが、どれほど技術力が高くても外部に発信できないと採用力には結びつきません。つまり、エンジニアに「技術力が高い」と思ってもらうには「技術力の高さ」と「技術広報(採用広報)」を掛け合わせた総合的な点数が重要なのではないかと考えています。
実際、技術広報(採用広報)に注力する企業は増加傾向にあり、いくつか例をご紹介します。
LayerXの採用広報を取り上げた『LayerXの採用ブランディングの裏側に迫る〜エンジニア採用の最前線〜』
ゆめみとhacomonoのエンジニア採用・広報を取り上げた『採用が上手な企業に聞く、エンジニア採用・広報における秘訣とは?』
※後日、アーカイブ動画またはイベントレポート記事化予定です。公開次第追記いたします。
テック企業各社がどのような技術広報(採用広報)に取り組み、転職時に役立つ情報としてどんな方法があるのかを知ることで、今後の動き方が変わってくるのではないでしょうか?
「技術力が高い企業22選」に選出された企業の求人情報はこちらから
本記事でご紹介いたしました『技術力が高い企業22選』で選出された企業の求人情報をFindy上で公開・募集しております!ぜひご興味のある方は下記よりご覧いただけますと幸いです。(※下記で紹介している企業はFindy導入企業に限ります)
freee株式会社
株式会社LayerX
株式会社ZOZO
クラスメソッド株式会社
株式会社サイバーエージェント
サイボウズ株式会社
株式会社ディー・エヌ・エー
株式会社マネーフォワード
株式会社メルカリ
株式会社ゆめみ
株式会社リクルート
【補足】 ※2023年10月11日現在
ヤフー株式会社についてはFindy導入企業ですが、2023年10月1日から新社名「LINEヤフー株式会社」に統合となった関係で旧社名での求人情報の掲載を一時中断しております。新社名での求人再開次第、ページを掲載いたします。