大手企業のビジネスモデル変革を支援するDXパートナーとして、エンタープライズ向けAPIプラットフォーム「Plain」の提供などを行う「ROUTE06(ルートシックス)」では、エンジニア採用において「Findy」を活用いただいています。
今回は、ROUTE06にてエンジニア採用を担当する、矢野さんと東上さんにインタビュー。
スカウト返信率の高さや、カジュアル面談から選考への移行率の高さの秘訣について、お話を伺いました。
目次
Community Manager / People Relations 矢野 明里
テクノロジー系企業2社でHR・コーポレート業務を幅広く経験した後、2020年4月に1人目の人事・採用担当として創業間もない株式会社ROUTE06に入社。社内外の人々と広く関係性を築き、ROUTE06につながるより良い体験を提供するとともに、社内のメンバーが安心して過ごし、働くための場づくりを担当している。
PeopleOps Specialist / People Relations 東上 沙季
製造メーカーにて服飾雑貨の企画営業を担当。ファッションECサイトでのカスタマーサービスや物流オペレーションを経て、2021年、株式会社ROUTE06に入社。採用候補者のコミュニケーション体験向上及びオンボーディングをはじめとする従業員の働きやすい環境づくりを推進。
スカウト返信の確度の高さが「Findy」導入の決め手に
──まず最初に、御社の事業内容について教えてください。
矢野:ROUTE06(ルートシックス)は大手企業のビジネスモデル変革を支援するDXパートナーとして、エンタープライズ・ソフトウェア基盤の提供とアジャイルでの事業化支援を行っています。
──「Findy」を知ったのは、どのようなきっかけでしたか?
矢野:弊社代表の遠藤とファインディ代表の山田さんが、もともと知り合いだった背景から、ご紹介いただいたのが最初のきっかけです。
──「Findy」の導入前、エンジニア採用においてどのような課題がありましたか?
矢野:導入したのは、まだ立ち上げから2年目くらいのころだったので、母集団形成に苦戦していて、「Findy」を含めたさまざまな媒体の利用を検討していました。まだ十分な知名度がないなか、どうやって会社を知ってもらうかというところが、大きな課題だったと思います。
──「Findy」の導入を決めた理由について教えてください。
矢野:「Findy」では、いいねを送るところからカジュアルにコンタクトが取れるので、運用しやすそうだと感じたことが決め手の1つになりました。さらに、いいねを送って返ってきた方にスカウトを送るので、返信の確度が高いとわかっていることも、導入を決める理由になりました。
弊社では、お送りする方に合わせてスカウト文を個別に書くようにしています。それによって、どの媒体でもお返事をいただけることが多いのですが、そもそも見てもらえないためにお返事が来ないケースも一定数あります。それが「Findy」だと少ないところが、魅力の1つだと思います。
時間をかけて、丁寧なスカウト文を送る
──現在のエンジニア採用の体制や流れについて教えていただけますか?
東上:私とインターン生でスカウトを送り、カジュアル面談は採用人事の担当者が行います。書類選考からエンジニアの方に関わってもらい、面接はエンジニアやEM、取締役などが行っていきます。
その後、希望された方にはオンライン社内見学をしていただき、そこにオファー面談も組み込みます。最終的には、雑談会の場を設けて、そこへ一緒に働くことになるメンバーやPdM、デザイナーなど別職種の方も参加し、お互いに理解を深めつつ、様々な角度からROUTE06について知っていただくことで入社前のギャップの解消に繋げています。
──御社はスカウトの返信率がとても高いですが、どのようなポイントを意識されているのでしょうか?
東上:私が入社する前からROUTE06では、時間をかけて丁寧なスカウトを送ることがすごく大事にされていて、それが今も引き継がれています。例えば、候補者さんのGitHubやSNS、ブログなどを見て、そのなかで共感した部分を引用して一言添えたりします。
スカウト文というのは、ラブレターのようなものなので、まだ会ったことがない人であっても、どんな人なのかを想像しながら、ひとつひとつスカウト文を書くようにしています。
矢野:弊社のスカウトの共通点は、「興味があるので、まずはあなたと話してみたいです」というスタンスでスカウトを送っていることです。エンジニアの方がスカウトを送る場合は、「弊社では今こういうピースが足りないから、こういうスキルを持ったあなたにぜひ来てほしい」といったアプローチが王道になると思うんです。
でも、私たち人事はエンジニアではありません。なので、「まずは面談で私たちのことを知ってほしいし、あなたのことを知る機会をください」というアプローチをしています。面談に来る人も、そこをわかって来てくださる方が多い印象ですね。
面談はテーラーメイドで、コミュニケーションを大切に
──御社のカジュアル面談では、まず人事の方が担当されて、その後にエンジニアの方が出られるのでしょうか?
矢野:そうです。カジュアル面談で、最初からエンジニアが出るケースはあまり多くありません。CTO経験者のようなハイレイヤーの方でも、まずは人事が出てお話させてもらうことが多いです。ただ、例えば経歴をくわしく書いてくださっていて、「この人が出たら話が盛り上がりそうだな」という場合などでは、エンジニアが出ることもあります。
東上:エンジニアが最初から出るケースは、半年に1回くらいですね。人事との面談後、すぐに選考に進んでもらうより、エンジニアやEMとの面談を挟んだ方がいいと感じた場合は、必要に応じて面談を実施させていただいています。
──カジュアル面談では、最初からエンジニアと話したいという声も多く聞かれます。しかし、御社は人事の方が出られていても、選考への移行率が40~45%と、平均の30%より高い結果が出ています。面談では、どのようなことを意識されていますか?
矢野:私が意識しているのは、面談をテーラーメイドで進めていくことです。面談では45分の時間をいただいているのですが、最初の10〜15分はずっと、面談に来てくださった方の今の状況やどんなことに興味を持っているかなどについてのヒアリングをします。
そうして、まず人となりを知ったうえで、興味がありそうな内容について話すようにします。そうすると、どんどん質問が出てくるので、私たちが普段発信しきれていない部分について、面談の場でお話しすることができます。
それだけでなく、面談のなかで初めて聞かれた内容があったら、次からすぐに答えられるように、社内でヒアリングしておくことも徹底していますね。エンジニアの方がカジュアル面談で聞きたいポイントは、できるだけその場で答えられるように準備しています。
例えば、使っている言語であるとか、それを選んだ理由とか。そうした内容は、社内のエンジニアメンバーとコミュニケーションをとることで文脈ごとにお伝えできるようになりますし、面談に来られた方にも納得していただけることが多いです。貴重なお時間をいただくので、そういった準備も大事にしています。
──スカウトでもカジュアル面談でも、一人ひとりの方と向き合うことを重視されているのですね。
矢野:そうですね。候補者の方との、人と人とのコミュニケーションをすごく大事にしています。こうした考え方は社内でもよく話していて、インターン生まで含めたチーム全体に伝播しています。採用に携わる全員が同じモチベーションで活動できていることが、より良い選考体験づくりに繋がっているのかなと思います。
「Findy」を通じて、これまで全国から8名の採用に成功
──「Findy」を活用いただいて、良かったポイントについて教えてください。
東上:私だけでなくエンジニア採用に関わる全員が、「Findy」のカスタマーサクセスの方を、本当に信頼しています。的確なアドバイスをいただけますし、キャッチアップも早くて、並走してもらえている感覚がすごくあります。
カスタマーサクセスの方とのやり取りも、まさに人と人とのコミュニケーションです。成果のためではなく、本当にその候補者さんのことを考えているのだと伝わってくるので、とても感謝しています。
矢野:私もやはり一番のポイントは、カスタマーサクセスの方の対応だと思います。こんなに手厚くサポートいただけることはなかなかないですし、一人ひとりの候補者の方に対する解像度がすごく高くて驚きました。
それに加えて、「Findy」では全国区での採用ができるところもありがたいです。今まで「Findy」で採用した人の半数近くが、関西や四国など首都圏外の人たちなので、そういった部分も良かったポイントだと思います。
──「Findy」を通じた、これまでの採用実績を教えてください。
東上:「Findy」経由で、8人の採用につながりました。
──最後に、御社の事業や採用に関する今後の展開について教えてください。
矢野:今後の展開として、弊社は数年先をめどに上場を考えていて、そのタイミングでは数百人規模になることを目指しています。それに向けて、より事業を拡大していきたいですし、今年から開発を進めているエンタープライズ向けAPIプラットフォーム「Plain」という自社サービスも、どんどん軌道に乗せていきたいと考えています。
上場した後は、最終的には数千人、数万人という規模の企業になることを見据えて、会社を大きくしていきます。ただ、採用に関してはお話したような姿勢をぶらさず、少しずつ足場を固めながら築いていきたいと思っています。
──矢野さん、東上さん、ありがとうございました!