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MCPでLLMはどう進化する? 〜からあげさんに学ぶ、AI開発の最前線〜

投稿日時:2025/04/30 23:30
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株式会社松尾研究所 / データサイエンティスト

からあげ

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本記事では、2025年4月25日に開催され、約2,760名が申し込んだイベント「MCPでLLMはどう進化する? 〜からあげさんに学ぶ、AI開発の最前線〜」の内容をお届けします。イベントでは、からあげ(@karaage0703)さんにMCPの概要から実際にMCPサーバを開発した際のリアルな知見、MCP登場による変化などを広くお話しいただきました。ぜひ本編のアーカイブ動画とあわせてご覧ください。


からあげ:「MCPでLLMはどう進化するか」というタイトルでお話させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

まずは少し自己紹介をさせてください。ネットでは「からあげ」という名前で活動しており、AI関係の仕事をしています。いくつか本も書いていまして、特に去年発売した『面倒なことはChatGPTにやらせよう』という本が好評をいただいています。今年発売した『はじめての生成AI』は漫画で楽しみながら生成AIを学べるように作っているので、初心者からシニアの方まで好評をいただいています。もしよろしければぜひ手に取ってみてください。

本日のゴールですが、まだMCPを触ったことがない方も多くいるとのことでしたので、イベントへの参加をきっかけに、「今日からMCPを使う」という第一歩を踏み出していただくことです。

AIエージェントの歴史から見る、MCP登場の背景

今日のアジェンダは、まず「MCPとは何か?」という基本的な内容を紹介したあと、「どうやって使うの?」「どうやって作るの?」という点をお話ししつつ、実際に触ってみるイメージを持ってもらおうという流れです。

MCPはよくUSB-Cのように、いろいろなものをつなぐ便利なものだと言われますが、ここでのポイントは、MCP自体はあくまで規格(ルール)であって、実体があるわけではないという点です。大事なのは「MCPとAI(LLM)が組み合わさると何ができるのか」ということです。それを理解するうえで、MCPが登場した背景をAIエージェントの歴史という観点からお話しします。

2年間で激変したAIエージェント

こちらは生成AI登場以後のAIエージェントの流れをざっくりまとめたものですが、激動の2年間ですね。 AIエージェント年表。2022年後半〜:ChatGPTが公開。2023年中頃〜Code Interpreter(Advanced Data Analysis)公開。2024年前半〜AIコーディングツールCursor/Clineの盛り上がり。2024年後半〜:AnthropicがMCP公開。2025年3月:OpenAIがMCPサポート発表。 こうした流れの中で、現在はMCPが非常に盛り上がっている段階と理解しており、この辺りを順に説明していきます。

MCPって何?

拡張機能によるエージェント化の第一歩

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