「あの人も読んでる」略して「も読」。さまざまな寄稿者が最近気になった情報や話題をシェアする企画です。他のテックな人たちがどんな情報を追っているのか、ちょっと覗いてみませんか?
こんにちは。風穴(かざあな)です。 今年のお花見は、桜並木の中にテントを張れるキャンプ場で堪能しました。焚き火をしながらのお花見は最高すぎてクセになりそう。 それでは、最近読んで良かったコンテンツ(の一部)を紹介します。
リモートアクセスサービスの開発 〜IDゲートウェイの変遷〜
Internet Infrastructure Review(IIR)Vol.66
IIJが年4回発行している技術レポートの最新版「IIR vol.66」(2025年3月号)から。
この記事は、同社が1998年から提供してきた「IDゲートウェイサービス」の開発の歴史をまとめたもの。「IDゲートウェイサービス」というのは、いわゆるリモートアクセスサービスで、1998年といえば、その関連技術がまだ未成熟だった頃です。
個人的には「NAT越え」の課題を1つ1つ潰していった話が胸熱なのですが、この記事のハイライトは、最終的な課題を整理、分析して、開発終了を決断したところでしょう。後継サービスを支えるゲートウェイOS「Tornado」は、IDゲートウェイサービスで得られた教訓が生かされています。企業のプロダクト開発史として読んでも、得られるものは多いと思います。
サクラの色の変化について
サクラの色の変化について | みんなのひろば | 日本植物生理学会
高校の科学部の生徒の質問に、専門家が答えているQ&A記事です。桜の花の色の変化について調べていて、その手法などについて尋ねているのですが、質問の最後に「これはすでに一般的によく知られていることで、この実験に意味があったのかどうか」と問うています。
この問いに対する専門家(吉田先生)の答えが、とても良かったです。忙しいとつい疎かにしがちだけど、大事なこと。
ポーランドのコンパイラエンジニア
はてなのエンジニアブログの連載「卒業生訪問インタビュー」。この企画、とても良いですね。
この記事を読んでみようと思ったのは、タイトルにある「ポーランド」「コンパイラエンジニア」というキーワードに惹かれたからです。期待に違わず、海外企業で働く話も、ScalaをWasmに対応させる話も、どちらも面白かったです。
VoidZero
2015年頃のフロントエンジニアだってvoid(0)のワクワクを理解したい
「void(0)」(VoidZero)についてまとめた記事。VoidZeroに至るまでの経緯が分かりやすかったです。 何かをしっかり調べようとするとき、最終的にFuture Tech Blogの記事に辿り着いて、読みふけることもしばしば。いつもお世話になっています。
コンテンツを制作、公開してくださった皆さん、本当にありがとうございます!