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【Harness Engineering入門】AIエージェントを制御するアプローチ

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渋谷 優介

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本記事では、2026年4月22日に開催されたオンラインイベント「【Harness Engineering入門】AIエージェントを制御するアプローチ」の内容をお届けします。
AIエージェントを活用した開発が広がるなか、「AIに任せる」だけでなく、AIの行動を制御する開発設計「ハーネスエンジニアリング(Harness Engineering)」が注目を集めています。本イベントでは、この概念を手がかりに、第一線で実践する4名の登壇者にAI時代の開発プロセスについて語っていただきました。既に実践していて「ハーネスエンジニアリング」という名前が後からついてきた、という方も多いはず。いまの取り組みに自信を持てたり、次の一歩のヒントになれば幸いです。ぜひ本編のアーカイブ動画・発表資料とあわせてご覧ください。


ハーネスエンジニアリングの概要と設計思想|渋谷 優介さん

トップバッターの渋谷さんは、「ハーネスとは何か」という定義と全体像、そして設計の進め方を解説いただきました。

渋谷:私はAlgomaticでエンジニアをしており、4月からはAI駆動開発センターで、AI駆動開発やハーネスエンジニアリングをR&D的に進めています。本日は概要と設計思想、最後に弊社の事例、という3本立てでお話しします。

そもそも「ハーネス」とは何か

「ハーネス」という言葉自体は2021年ごろから使われていますが、LLMの文脈では、2024年ごろの「evaluation harness(評価を成立させる基盤)」あたりが起点です。そこからデジタルワーカー、エージェントへのモジュール付与(function callingやMCPなど)と発展し、今年に入ってからは急速に広まりました。実行のオーケストレーションレイヤー全体を指したり、Anthropicの「long-running application deployment」のような言葉も登場しています。LangChainは直近で「エージェント=モデル+ハーネス」、つまりLLM以外の全要素、という整理を示しています。

定義はまだ曖昧ですが、本日は暫定的に「LLMを効果的に動作させるための仕組み(ハーネス)を設計・開発する行為」としてお話しします。ポイントは、ハーネスはあくまで「LLMを自律的・効果的・安全に動かす」ための、LLMが主語の言葉だということです。

ハーネスは「これまでの蓄積」の上に成り立っている

ハーネスの構成要素は、すべてが新しいわけではありません。

構成要素と蓄積.png

私がよく「Principles」と呼ぶドキュメント整備はADR(Architecture Decision Record)の考え方に対応しますし、NTTデータさんの「TERASOLUNA」、日立ソリューションズさんの「HyThology」のような開発標準にも対応します。「Verification(検証)」も突き詰めればリンターやテストコード、CIです。つまりハーネスの一部は、これまでのソフトウェア開発の蓄積の延長線上にあります。V字モデルでいえば、要求定義・要件定義の後半からテストまでが、今回のハーネスのスコープだと整理できます。

設計の進め方は「開発自由度を下げる」方向から

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    なるセミ / 代表

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    プログラマ。カンファレンス等でソフトウェア開発・設計を主軸に講演活動を行っている。著書『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる!ドメイン駆動設計の基本』

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    Asterminds株式会社 / 共同創業者・CPO

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    ヤフー株式会社にて、開発者向けPF/システムの開発に従事。その後、株式会社ログラスに入社。生成AI/LLMチームを立ち上げ、LLMアプリケーション開発を推進。 新規AIプロダクト開発のリードエンジニアを経て、Vercel AI Acceleratorの採択をきっかけにAsterminds株式会社を共同創業。AIネイティブなプロダクト開発に挑戦している。

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    渋谷 優介

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    大学院在学中より深層学習の研究に従事し、2023年4月にARISE analyticsへ入社。生成AI・機械学習の導入支援やITコンサルティング、システムインテグレーション領域で、生成AIアプリケーションのフルスタック開発から商用アプリケーションやPoCのバックエンド・インフラ開発まで幅広く経験。2024年12月にAlgomaticへ入社。生成AI・RAG・AIエージェントを活用したソリューション開発を通じて大企業の業務変革を支援するとともに、テックリードとして自社LLMプロダクト開発を牽引している。

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    プロダクトエンジニア / アナリティクスエンジニア

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    cc-sdd 開発者。エンタメ業界でプロダクト分析に携わった後、リテールテック業界でデータプロダクト・データ整備・AIエージェント開発に幅広く携わっている

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