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みんなの気になるランキング2025 ― 読者の反響から読むFindy Media

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ファインディ編集部

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2025年、Findy Mediaにはエンジニアの学びや実践に関する多様な記事が集まりました。編集部には日々、視点への“共感”、学びへの“納得”、実務に役立つ“気づき”など、数多くの感想が寄せられています。

本企画「みんなの気になるランキング2025」では、2025年を象徴する10本の記事をランキング形式でご紹介します。
読者の反響の大きさに加え、Findy Media編集部による複数の視点を総合的に判断しています。

「どんなテーマに注目が集まったのか」を紐解く振り返りとして、今年のFindy Mediaを一緒にたどってみてください。

みんなの気になるランキング2025 ― TOP10

1位|中島 明日香さんによる「学びの言語化」で読者を圧倒

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セキュリティの研究開発者としてキャリアを歩む中島明日香さんが若手時代に何に悩み、どのように向き合ってきたのか。「エンジニアたちの“やらないこと”リスト」にて、その「学び」や「成長のプロセス」を深い洞察とともに綴った記事です。SNS上には「鳥肌が立った」「金言」など、その密度の高さに初心者からベテランまで強い反響が寄せられました。目標に向かって技術習得をどう継続するか、そのヒントが詰まった、まさに“保存版”といえる1本です。

ハッカーを目指す私が、自分の成長のために決めた “やらないこと”

2位|#も読 maguroさんが解きほぐす、熟練者には“こう”見えているコードの視界

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#も読」にてmaguroさんが紹介した、エンジニアリングの視座に関する回です。Zennで大きな反響を呼んだエントリを題材に、同じ5行のJavaScriptコードが、初心者と熟練者でどのように見え方が変わるのかという視点が取り上げられています。経験や知識の差が判断にどう影響するのか、そして生成AI時代において人間が担うべき役割とは何か。日々の学びや理解の深め方を見直すきっかけを与えてくれる記事です。

【#も読】初心者と熟練者、同じ5行のコードを見た時の視界の違い(@yusuktan)

3位|一休 山本さんがRust移行の裏側を公開、実務運用の“現実的な判断材料”に反響

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「一休.comレストラン」のバックエンドにおける、Rust移行の取り組みを紹介した記事です。なぜRustを採用したのかという技術選定の背景から、既存システムとの切り分け方、バックエンド構成や設計方針、運用上の工夫までが具体的に語られています。Rustを実務に導入・検討するエンジニアにとって、現場目線のリアルな判断材料として注目を集めました。

一休における C#,PythonからRustへの移行の現状と見えてきた課題

4位|t-wadaさんが説く技術選定の審美眼、35年の歴史から“変化の螺旋”を読み解く

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2025年5月に開催されたオンラインイベント「【技術選定を突き詰める】Online Conference 2025」内のセッション「技術選定の審美眼 2025年版」のイベントレポートです。1990年代前半から現在にかけてを7つの時代に分け、Webシステムのアーキテクチャがどのように螺旋状に進化してきたかを解説。流行の速い技術領域で長期的に判断するための視点が提示され、技術選定の考え方をアップデートするきっかけになる内容です。

技術選定の審美眼 2025年版

5位|gfxさんが紐解く ESモジュールの深層、TypeScript時代の“本来のモジュール運用”

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藤 吾郎(gfx)さんが、TypeScriptが当たり前になった現在におけるESモジュール本来の運用 を、Node.jsのTypeScriptサポートの状況も踏まえて整理した記事です。「型チェックは別途必要」「tsconfigは実行時に効かない」といった注意点を押さえつつ、インポート時の拡張子・実在パスをどう扱うべきかを具体例で解説。ESモジュール周りの“迷いどころ”を解像度高くほどいてくれる内容です。

「TypeScriptが当たり前」になった世界において、ESモジュール本来の運用に必要な考え方と設定とは

6位|yukiさんの技術ノートが凝縮する、Rustバックエンド開発の“いま”と技術選定

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Rust.Tokyo オーガナイザーを務めるyukiさんがRustによるバックエンド開発の最新動向を整理・解説した記事です。axum/actix-web、tokioといった主要クレートに加え、locoなどの近年注目のクレートまでを紹介。「まさにここで困っていた」という読者の課題解決に直結し、実務での技術選定や設計判断を補助する最新の知見として、根強い人気を博しています。

Rustのバックエンド開発の最近の動向を追う

7位|k1LoWさんが語る、“ゼロからOSSを作り続ける理由”に称賛の声多数!

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k1LoWさんが自身のOSS活動について語ってくださった「OSS応援 Code Side Chat」企画。「コントリビューション」だけでなく、自分が欲しいものを自由につくる楽しさや、作者として得られる知見について解説いただきました。GitHubで300を超えるリポジトリを持つ経験談は、OSSに取り組むエンジニア、あるいはこれから始めたい人への大きな刺激となったことでしょう。

OSSを300以上つくってなお止まらない、ゼロイチ開発の楽しさ

8位|yoku0825さんが指南するMySQLインデックス、迷いどころと落とし穴を“実務視点”が話題に

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MySQLのインデックス設計について、理論と実務の両面から整理した「私は〇〇チョットワカル」シリーズの記事です。インデックスが効く仕組みや、設計時に迷いやすいポイント、やってしまいがちな落とし穴を具体例とともに解説しており、実務での判断に直結する内容がまとめられています。「こういう説明が欲しかった」「内容がするする入ってくる」「調査や思考のプロセスを公開してくれるのはとてもありがたい」と、データベース設計に携わる多くのエンジニアから支持されました。

yoku0825さんがMySQLのインデックスの知見を語り倒す

9位|小田中 育生さんが提唱する“余白”のマネジメント、本質へ集中するための「やらないこと」

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エンジニアたちの“やらないこと”リスト」シリーズの中でも、「思っていたこと、ど真ん中」「刺さった」「余白の言語化が見事」と、多くの共感を呼んだ1本です。タスク過多な日常において、不要な作業を減らして本質的な仕事に集中する価値を提唱。自身とチームのパフォーマンス向上につながる“余白の捉え方”が実例とともに語られ、マネジメント層をはじめとした多くの読者に届きました。

「やらないこと」がチームを強くするー余白のマネジメント

10位|江島さんが考える、これからのアーキテクチャの勘所、生成AI時代の“設計思想”を実務へ落とし込む

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2025年5月に開催されたオンラインイベント「【技術選定を突き詰める】Online Conference 2025」内で行われた、江島さんのセッション「技術の総合格闘技、生成AI時代のフルスタック開発」のイベントレポートです。AI時代におけるアーキテクチャの前提や勘所を整理し、設計思想をどう実務へ落とし込むかを解説しています。抽象論にとどまらず、現場での判断の引き出しを増やす視点が示されており、アーキテクチャ設計に関心のある実務者から特に注目を集めました。

技術の総合格闘技、生成AI時代のフルスタック開発

2026年に向けて

いかがでしたか? 2025年のFindy Mediaには、技術の探求から実務の知恵、OSSの哲学まで、幅広い視点が寄せられました。

今回ご紹介した10本は、その中でも特に読者の関心を強く映し出した記事ばかりです。気になるテーマがあれば、ぜひこの機会に読み返してみてください。2026年の学びや挑戦のきっかけになれば嬉しいです。