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AWS全認定資格を取得。「手を動かす時間を失いたくない」SEが、豆蔵を選んだ理由

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「年次が上がるにつれて、手を動かす機会が減っていく」──。SIerでキャリアを積む中で、そんな不安を感じたことはありませんか。

新卒で大手IT企業グループのSIerに入社した植松耕祐さん。AWS(Amazon Web Services)の全認定資格12種を取得し、個人開発にも取り組みながら、「顧客の困りごとを技術で解決したい」という思いを強めていきました。

約3年間の勤務を経て、植松さんは2025年11月に株式会社豆蔵へ転職します。とはいえ、すぐに転職活動へ踏み出したわけではありません。Findyの担当コンサルタントとの対話や技術コミュニティでの交流を通して、約8カ月かけて自分の価値観を整理していきました。

本記事では、転職を考えた背景から「エンジニアリングが好き」という価値観の棚卸し、そして業態にとらわれず、自分の価値観を軸にした転職活動のプロセスを紹介します。

手を動かし続ける道はないか。転職を考えた理由

― 転職活動を始めたきっかけは何でしたか。当時、悩んでいたことがあれば教えてください。

一番大きかったのは、「特定のドメインに閉じたエンジニアになってしまうのではないか」という危機感です。前職では入社以来、一つの公共系プロジェクトに携わっていたのですが、その領域特有の仕様に詳しくなる一方で、ほかのプロジェクトやサービスでも通用する知識やスキルが身に付いているのかと不安を感じるようになりました。

異動という選択肢もあったかもしれませんが、もう1つ気になっていたことがありました。年次が上がるにつれて、技術に関わる機会が減っていきそうだと感じていたんです。

会社の先輩に話を聞くと、BP(ビジネスパートナー)の方々のマネジメントや受発注の手続き、数字の管理といった業務が増えていくケースが多いようでした。プロジェクトが変われば新しい知識は得られますが、いずれにしても「顧客の困りごとを技術で解決したい」という自分の志向とはギャップを感じ、転職を考えるようになりました。

8カ月かけて整理した「自分の価値観」

― 転職活動はいつ頃から始められたのでしょうか。

転職するかどうかも含めて考え始めたのは2024年10月頃です。1〜2カ月に1回ほどFindyの面談を利用しながらキャリアを整理し、実際に選考に参加し始めたのは2025年6月頃でした。その間は、Findyのコンサルタントの方に壁打ち相手になってもらいながら、「価値観の棚卸し」を進めていました。

例えば、私はエンジニアリングが大好きなのですが、Findyのコンサルタントの方から「顧客の不便を解決したいのであれば、ITコンサルタントなどの選択肢もある。なぜエンジニアリングなのか」と問いかけてもらったことがあります。エンジニアリングが好きな理由は深く考えたことがなかったので、自分の価値観を見つめ直すいいきっかけになりました。

技術コミュニティで知った、多様なエンジニア像

― 価値観の棚卸しは大事なプロセスですね。そのほか、どのような方法で情報収集されていましたか。

書籍や技術コミュニティで情報収集していました。特に技術コミュニティに参加して、社外のエンジニアとコミュニケーションを取るようになったのは、自分にとって転機でした。普段はオンラインでのやりとりですが、オフラインで集まる機会もあります。

最初は初対面の人と話すことにハードルを感じましたが、実際に参加してみると技術の話題で自然と会話が盛り上がりました。特にWeb系のエンジニアの方と話す中で、前職では触れる機会のなかった開発スタイルや働き方を知り、視野が広がりました。

振り返ると、新卒の頃は大手企業ばかりを見ていたこともあり、「エンジニア=SIer」という偏ったイメージを持ってしまっていました。コミュニティで様々なバックグラウンドを持つエンジニアと出会ったことで、「自分が思っていたエンジニア像は一部だった」と気付けたのは大きな経験です。

― 結果として、どのような軸で転職活動をされていましたか。

やはり、一番大事にしていたのは「どんな仕事に携われるか」という点です。長期の大規模案件で特定の役割を担う環境よりも、比較的短いスパンで複数の案件に関わりながら、年次が上がっても手を動かし続けられる環境で働きたいという思いがありました。働きたい環境がある程度はっきりしていたので、いわゆる「数を打つ」ような転職活動はしませんでした。

最終的な決め手は、豆蔵の「技術談義が尽きない文化」

― 面接では、どのような点をアピールされていましたか。

資格取得や個人開発といった取り組みについて、「なぜそれを続けているのか」という背景を中心に話していました。実績だけでなく「なぜ取り組んでいるのか」を伝えることで、どれだけ技術が好きなのかが伝わるよう意識していましたね。

― 価値観の棚卸しで明らかにした部分ですね。豆蔵では、どのような点が見られていると感じましたか。

技術に対して、どのようなスタンスで向き合っているかを見られていた印象があります。例えば、仕事で必要だから学ぶのか、それとも純粋に技術が好きで触れているのか、といった部分です。

振り返ると、技術的なトピックに関心を持ち、自発的に学び続けられる人かどうかを見ていたのではないかと思います。入社後に社内のやりとりを見ても、技術の話題で盛り上がる場面が多く、そうしたスタンスの人が活躍しやすいのではないかと感じます。

― 最終的に豆蔵への転職を決めた理由を教えてください。

一番印象的だったのは「社員同士が技術の話題で盛り上がることが多い」という会社の雰囲気です。実際、オファー面談で現場の社員の方と話した際、AWSやClaude Codeの話題、最近取り組んでいる個人開発などの話でとても盛り上がりました。

実は当時、Web系のスタートアップからも内定を頂いており、プロダクトへの共感から、そちらに決めようと考えていました。ただ、その会社ではどちらかというとプロダクトの話題で盛り上がることが多かったのに対し、豆蔵の社員の方とは技術そのものの話題で自然と会話が広がりました。

「それ僕もやりました!」と言い合ったり、意見交換をしたりしているうちに、気づいたらあっという間に時間が経っていたんです。その時間がとても楽しくて、「こういう人たちと一緒に働くのは面白そうだな」と感じ、最終的に豆蔵に決めました。

ニッチな前職経験も、コミュニケーション力として生きた

― 現在はどのような業務を担当されていますか。

AWSを活用したシステム基盤の構築に関わっています。クラウド環境でシステム開発を進めるための基盤づくりに携わる仕事です。AWSの資格取得や個人開発などで学んできた内容ともつながっており、実際に手を動かしながら試行錯誤できる環境にやりがいを感じていますね。

― 実際に働く中で、豆蔵の社風はどのように感じますか。

ソフトウェアエンジニアリングの考え方が仕事の進め方にも反映されており、結果としてお客さまへの提供価値につながっていると実感しています。そうした手応えがあるからこそ、技術的なトピックについて自然と会話が生まれる環境になっているのだと思います。

― 転職のきっかけの1つだった「顧客の困りごとを技術で解決したい」という思いは実現されそうですか。

まだ入社して3カ月ほどなのでこれからですが、転職活動中に身に付けたいと考えていたソフトウェアエンジニアリングの力は、この会社で伸ばしていけそうだという手応えを感じています。日々の業務や先輩社員とのコミュニケーションに加え、社内研修でも豆蔵のノウハウを体系的に学ぶ機会があります。「こんなに広い世界があったのか」と面白さを感じています。

― 逆に、前職の経験が生きていると感じる場面はありますか。

「認識をすり合わせるためのコミュニケーション」は、前職の経験が生きていると感じます。前職ではかなりニッチなドメインを扱っていたので、業務知識を持つ上司との知識差が大きく、「こういう風にやろうと思っているのですが、認識は合っていますか」と、自分の理解を言葉にして確認することを意識していました。この姿勢は今の仕事でも役立っています。

転職前は「潰しが効かない経験なのでは」と思っていましたが、「知識の差がある相手とどうコミュニケーションを取るか」という点では生かせる部分もあると感じています。

― 豆蔵での今後の目標を教えてください。

短期的には今の知識不足な状態を脱し、エンジニアリングの観点から根拠のある成果物を自分でつくれるようになることです。長期的には、お客さまの課題に対してアプローチの段階から関わり、プロジェクトをリードできるエンジニアになりたいです。

価値観をメモしておくと、転職活動でブレにくい

― ご自身の転職活動を振り返って、「これをやっておいてよかった」と思うことがあれば教えてください。

定期的に自分の感情や考えを内省して、記録しておくことは大切だと思います。例えば、「こういう業務にやりがいを感じる」「こんなエンジニアになりたい」といったことです。転職を考え始めてから一気に振り返ろうとすると、その時の感情に引っ張られて判断が歪んでしまうかもしれません。

実際、転職活動の終盤は、当時の仕事に対するモチベーションが正直下がっていました。ただ、事前に価値観の棚卸しをしていたおかげで、内定を頂いた後も「本当に自分の目標を実現できそうか」という視点で冷静に判断できました。もし整理できていなかったら、「とにかく現職を辞めたい」という思いだけで意思決定してしまっていたかもしれません。

― 最後に、転職を迷っているエンジニアの方にメッセージをお願いします。

転職するかどうかという以前に、自分のキャリアを広い視点で考えてみることが大事だと思います。私自身、技術コミュニティに参加するまでは「エンジニア=SIer」というイメージを持っていました。その意味でも、技術コミュニティに参加したり、Findyの面談を活用したりして視野を広げておくことは、とても有意義だと感じます。

― 植松さん、お話ありがとうございました。

まずはご自身の価値観を整理してみませんか

自分のキャリアについて「このままでいいのか」と悩むことはありませんか。今回紹介した植松さんも、すぐに転職活動を始めたわけではなく、まずは自分の価値観を整理するところから始めました。

転職するかどうかの結論を急ぐ必要はありません。Findyのコンサルタントは、これまでの経験を棚卸ししながら「どんな仕事をしたいのか」「どんなキャリアを歩みたいのか」を整理し、次の選択肢を一緒に考えます。



取材・執筆:大場みのり