評価されている今だからこそ。40代本部長がBIPROGYで見つけた次のキャリア のトップ画像

評価されている今だからこそ。40代本部長がBIPROGYで見つけた次のキャリア

投稿日時:
ファインディ編集部のアイコン

ファインディ編集部

Xアカウントリンク

「今の職場では評価されている。でも、このままでいいのだろうか」──。キャリアを積む中で、自分が本当にやりたいことについて考えた経験がある人もいるかもしれません。

前職では、SES企業でバックエンド開発とスクラムマスターを兼務しながら、本部長として100名規模の組織を統括していた市村 杏奈さん。「より多くの人が生き生きと働ける環境をつくりたい」という自身の原点に立ち返り、スクラムマスターとしての専門性を高めるために転職を決意しました。

その挑戦を支えたのが、Findyの専任アドバイザーとのキャリアサポート面談です。求人票だけでは見えない各社のスクラムマスター像への理解を深めながら、自身のキャリアの軸を整理した市村さんは、 2025年11月にBIPROGY株式会社へ転職しました。

現在は、顧客企業のDX推進に向けたアジャイル開発の導入支援や、部署横断の取り組みに携わる市村さん。本部長の立場から挑戦を決めた背景や、40代での転職への不安、新たな環境で得られている手応えを伺いました。

転職活動時の経験・スキル(抜粋)

  • Java / Python / Scrum@Scale
  • AWS Certified Solutions Architect - Associate
  • Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals
  • 情報処理安全確保支援士
  • Registered Scrum Master
  • Registered Product Owner


「このまま続けられるとは限らない」やりがいの中での危機感

― はじめに、これまでのキャリアや転職を考え始めたきっかけを教えてください。

もともとはアパレル販売や事務職、フリーランスでのWebサイト制作など、様々な仕事を経験しており、エンジニアになったのは37歳の時です。前職ではJavaを用いたバックエンド開発に従事するほか、配属先の開発プロセスがウォーターフォールからアジャイルへ移行するタイミングで「スクラムマスターをやってみないか」と声をかけていただき、直近ではスクラムオブスクラムマスターとして最大10チームを統括していました。

それと並行して、本部長として100名規模の組織マネジメントや採用・人事評価、営業方針の策定を担うほか、プライベートでは教育関連団体の活動に携わってきました。

前職では、スクラムマスターの仕事にやりがいを感じ、評価いただいていましたが、協力会社の立場では、その役割を継続的に担い続けられるとは限りません。担当プロジェクトの契約が終了すれば同じ経験を積み重ねられる保証はなく、「このままでいいのだろうか」と感じていました。

スクラムマスターとしての専門性を高め、将来的にはアジャイルコーチとしてアジャイルの導入や改善を推進したい。そのためにも、まずはスクラムマスターとしての経験を積み重ねられる環境へ身を置きたいと思ったんです。

― 前職でやりがいを感じていたからこそ、スクラムマスターとしての専門性をさらに高める決断をされたのですね。

はい。また、本部長として社員のキャリアパスを一緒に考える立場だったこともあり、「自分は今後、どのような形で価値を発揮したいのか」を改めて考えるようになったんです。

振り返ると、根本にあったのは「より多くの人に、笑顔で働いて、幸せに過ごしてほしい」という価値観でした。前職では、自社のエンジニアが配属先の環境に左右されることなく生き生きと働いてほしいと考えていましたし、教育関連団体での活動では、子どもたちが笑顔で過ごせる社会にしたいという思いを持っていました。

そうした価値観を実現する上で、自分が最も力を発揮できるのがスクラムマスターだと感じたんです。

人と組織の成長を支援する。スクラムマスターという仕事の魅力

― スクラムマスターとして転職するに当たり、どのような選択肢を考えていましたか。

職種はスクラムマスター、将来的にはアジャイルコーチを目指すと決めていましたが、業態については「事業会社で自社プロダクトを支えるか」「SIerやITコンサルで顧客企業のアジャイル導入を支援するか」という視点で悩みました。

検討を重ねる中で見えてきたのは、「既にアジャイルが定着した環境よりも、まだ浸透の余地がある組織に文化を根付かせていくほうが自分には合っている」ということです。本部長として組織全体を見たり、地域活動で組織改革に取り組んだりした経験から「一部だけを改善しても限界があり、組織全体のプロセスやマインドセットを変えなければ本質的な解決にはならない」と実感していました。その経験から、一から文化を根付かせていくほうが、自分の経験をより生かせると思ったんです。

― そもそも、スクラムマスターという役割の魅力や、将来的にアジャイルコーチを目指したいと考えていた理由は何だったのでしょうか。

一番の魅力は、人や組織の可能性を最大限に引き出せる点です。スクラムマスターは、自ら成果を出すというよりも、チームが自走して成長できる環境をつくる役割です。一人の生産性には限界がありますが、組織に働きかけることで何倍もの価値を生み出せると感じています。

単一チームのスクラムマスターだった頃は目の前のチームに集中していましたが、複数チームを統括するようになると、「組織そのものが変わらなければ解決できない課題」が見えてきました。チーム単位の改善だけでなく、組織全体に働きかけることで、より大きな変化を生み出せることを実感したんです。その経験が、より広い視点で組織変革を支援するアジャイルコーチを目指す原動力になっています。

― 管理職経験やスクラムマスターとしての実績がある一方で、今回の転職活動は40代での新たな挑戦だったと思います。不安に感じていたことはありましたか。

はい。37歳でエンジニアになったので、43歳での転職時点では技術者としてのキャリアが短く、「書類選考で弾かれてしまうのではないか」という不安がありました。

また、40代で管理職を離れ、現場寄りの専門職へ移ることが市場でどのように評価されるのかも未知数でした。一方で、これまで培ってきた経験には自負がありましたし、「足りないスキルがあるなら全力で身に付ければいい」と考えていました。

最終的には、「自分が培ってきた経験や、その背景にある考え方をしっかり伝えよう」と前向きな気持ちで選考に臨みました。

専任アドバイザーとの対話で、一人ではたどり着けない求人に出会えた

― 転職活動中は、どのように情報収集をしていましたか。

やりたいことの大枠が決まった段階で4社ほどの転職サービスに登録しました。しかし、スクラムマスターの求人自体が少なく、探すのにとても苦労しましたね。どう探すべきか悩んでいた時に、Findyのキャリアアドバイザーの方とのキャリアサポート面談が転機になりました。

「スクラムマスターは応募の絶対数が限られているので、求人を公に出していないケースも多いんです」と教えていただき、非公開求人のご紹介や企業へのアプローチを通じてつないでいただきました。

― アドバイザーの存在によって、応募先の選択肢が広がったのですね。

はい。また、選択肢の幅だけでなく、「その会社がスクラムマスターに期待していること」の解像度も上がりました。スクラムマスターは会社によって期待される役割や範囲が大きく異なります。そうした中、求人票だけでは見えにくい各社の実情についても事前に相談できたので、自分がやりたいこととのズレがないかを判断しやすく、とても心強かったですね。

また、自分の行動原理ややりたいことについても壁打ちを重ねる中で整理でき、職務経歴書や面接でも自分の言葉で伝えられるようになりました。こうしたサポートもあり、途中からはFindy一本に絞って活動を進め、最終的に7社ほどと面談しました。



アジャイルの可能性を広げていける。BIPROGYを選んだ理由

― 職務経歴書や面接では、ご自身のどのような部分をアピールしていましたか。

私は定性的な話し方になりがちなので、自分の経験を客観的に見直し、数字で説明することを意識しました。具体的には、担当チームのベロシティ(チームが一定期間で完了できる作業量の指標 )が約60%向上したこと、そして安定性の指標であるベロシティのばらつきを35%から14.8%まで抑え込んだ実績を伝えていました。

― 逆に、選考の中で「ここを見られているな」と感じたポイントはありましたか。

成果に対する「再現性」ですね。「なぜベロシティが向上し、どんな改善がどう効いたのか」という因果関係の言語化を求められました。一方で、もともと心配していた「エンジニア歴の短さ」は、専門職としての採用だったこともあり、ほとんど聞かれず、結果的に大きな壁にはなりませんでした。

― 今回の転職活動では、複数社の選考が進んでいたと聞いています。最終的にBIPROGYへの入社を決めた一番の理由は何だったのでしょうか。

面談で「アジャイルの可能性を広げていける環境」と現在の状態を共有いただいたことが一番の決め手でした。既存の取り組みを発展させながら、組織とお客さまの双方にアジャイル文化を広げていく「推進役」に挑戦できる環境に魅力を感じたんです。

加えて、他社では一つの開発チームを支援する役割が多かった一方、BIPROGYはお客さまのDX推進・内製化支援とスクラム適用の両方に深く関われる独自性がありました。幅広い業界のお客さまと関わる中で、ビジネスの理解を深めながら専門性も高められる環境だと感じたんです。

「より良くする」から「仕組みをつくる」へ。現職で感じる手応え

― 現在は、どのような業務に取り組まれていますか。

入社して約半年ですが、まずはお客さまのDX推進や内製化に向けた提案・設計に携わっています。企業の現状や課題に合わせて、最適な導入プロセスを一緒に設計していく役割です。

また、部署横断のチームに所属しているので、アジャイル推進だけでなく、生成AIを活用した生産性向上や開発プロセスの刷新など、全社規模のテーマにも並行して取り組んでいます。

前職が「既に回っている仕組みを良くする役割」だったのに対し、今は「アジャイルをお客さまの組織に広げ、より良い仕組みとして定着させていく役割」です。ビジネスや上流工程まで視野に入れて全体を設計するため、前職よりも自身の視座が何段も上がったと実感しています。

― 現職での今後の目標を教えてください。

まずは、現在担当しているプロジェクトで目に見える成果を出すことです。

前職でもチーム改善の成果を定量的な指標で示してきましたが、現職でも同様に、アジャイルな開発や組織改善の取り組みが成果につながることを、お客さまや社内に示していきたいです。その実績が、組織にアジャイルを広げていく上での信頼の土台になると思います。

長期的には、アジャイルコーチとして人材育成の仕組みづくりにも携わりたいですね。私一人が支援できるチーム数には限りがあります。だからこそ、社内のアジャイル専門人材の裾野を広げ、より多くのお客さまのDXに貢献できる状態をつくりたいんです。

将来的には、自分がいなくてもアジャイル人材が育ち続け、お客さまと共に価値を生み出せる組織を実現したいと考えています。

「どんな時にエネルギーが湧くか」が、キャリアの道しるべになる

― 転職活動を振り返って、どのようなことを感じていますか。

「自分の行動原理に従ってキャリアを切り開くことは、間違っていなかったんだ」と感じますね。40代であること、年齢に対するエンジニア歴は短いこと、本部長の立場を手放して専門職に挑戦すること──。転職活動を始める前は、こうした自分の要素が企業にどう見られるのかを心配していました。

しかし、蓋を開けてみれば大きな壁ではなく、むしろ選考担当の方々からは、「やりたいことにチャレンジしてきたからこそ今がある」とポジティブに評価いただいた感覚があります。

― 「こういうスキルや経験があったからこそ、心配していたことも大きな壁にならなかったのでは」と感じることはありますか。

一番は「コミュニケーション力」だと感じます。自分の考えを伝える力や相手への共感力、調整力、合意形成に向けた説明力、などがありますね。周囲の意見をくみ取りながら一つの結論へ導く役割を積極的に担ってきた経験があるからこそ、自信を持って面接に臨めた気がします。

また、円滑な合意形成のためには、その土台となる技術的な知識も必要だと考え、IT業界に入ってからは、継続的に資格を取得してきました。資格取得そのものが目的ではなく、その過程で技術を体系的に習得してきたことが、自分の財産となっています。

― AIで開発の前提が変わり、キャリアの方向性に悩むエンジニアも多いと思います。そうした方々へのメッセージがあればお願いします。

自身のキャリアの軸を見つけるには、「どんな仕事をしている時に、一番エネルギーが湧くか」を考えてみることをおすすめします。

私の場合、開発やマネジメント業務も好きですが、一番やりがいを感じたのは「人や組織が自ら変わっていく瞬間に立ち会えた時」でした。もちろん年収や待遇など外側の条件も大切ですが、そうした「自分の内側で感じる手応え」を基準にするとブレない軸が見えてくるはずです。

現職にとどまるのも、新しい環境へ飛び出すのも、どちらも正解になり得ると思っています。大切なのは、「その選択をした先に、どんな自分になっていたいか」を思い描き、自分の言葉で語れることだと感じます。

私自身、こうした行動原理ややりたいことは一人で明確にしたわけではなく、アドバイザーの方との対話を通じて言語化していきました。自分が本当に価値を発揮したい領域はどこなのか。その問いに向き合い続けた結果が、今のキャリアにつながっていると感じています。

― 市村さん、お話ありがとうございました。

自分のキャリアの軸を、対話を通して見つけませんか

今後のキャリアを考える上で、自分がどんな時にやりがいを感じるのか、何を大切にしているのかを振り返ることは大切です。ただ、それを一人で言語化するのは意外と難しいものです。今回取材した市村さんも、アドバイザーとの対話を通して、自身の行動原理や今後やりたいことの解像度を上げていきました。

Findyの専任アドバイザーとのキャリアサポート面談では、これまでの経験を棚卸ししながら、「自分は何をやりたいのか」「どんな環境であればそれが叶うのか」を一緒に言語化していきます。転職するかどうかの結論を、今すぐ出す必要はありません。まずは一度、対話を通してご自身のキャリアの軸を整理してみませんか。



企画・編集:大場 みのり
取材・執筆:君和田 郁弥