「あの人も読んでる」略して「も読」。さまざまな寄稿者が最近気になった情報や話題をシェアする企画です。他のテックな人たちがどんな情報を追っているのか、ちょっと覗いてみませんか?
こんにちは。 これまでリンカー周りについて紹介してきましたが、今後は最近読んだコンテンツを紹介していきます。
🧠 AIで見える化する政治の立場 📊〜KOKKAI DOCが変える国会議員の「中身」の可視化とは?〜
https://note.com/yo4shi80/n/n000c987b5a3b
近年LLMの進化で人々の生活がだいぶ変わってきました。 いろいろなサービスやアプリが作られてる中で、個人的におもしろいなと思ったのは KOKKAI DOC です。
KOKKAI DOC は国会議員の発言から「政治スタンス」をLLMで分析・可視化して公開しているサイトです。 カナダ・トロント大学のKen Kato氏らによって開発されています。
現時点では可視化されるスタンスは防衛、原発、少子化、気候変動のみですが、おそらく今後は増えていくんじゃないかなと思います。
まだそこまで実用的ではないですが、試み自体は非常素晴らしく、今後の日本政治に必要なのは間違いなく可視化だと思っていて、 それが可能だということを示してくれた例かなと思います。
他にも政治資金の可視化しようとしているものもあります。
今後に期待したいですね。
Announcing Rolldown-Vite
https://voidzero.dev/posts/announcing-rolldown-vite
rolldown-viteのプレビュー版がリリースされました。 rolldownはRustで書かれたバンドラーであるrollup互換のツールです。
現在viteは開発時はesbuild、本番ビルドはrollupを使っています。 esbuild自体はGoで書かれたバンドラーで高速ですが、rollupと互換性がないため、本番ビルドでは使われていない状態です。
パフォーマンスやエコシステムの互換性を高めるため、rollup互換のrolldownが作られたという背景がありました。 将来的にはrolldownをviteに取り込み、rollupとesbuildを廃止する予定とのことです。
個人的にrolldownを楽しみにしていたので、近々試してみようかなと思っています。
イラストで正しく理解するTLS 1.3の暗号技術
https://zenn.dev/herumi/articles/tls1_3_crypto
タイトル通り、イラストでTLS 1.3で使われている暗号技術について説明している記事です。 ただ仕組みを説明するのではなく、そもそもTLSはなんのためにあるのか、 TLSで守れるものはなにかといった導入から、それに使われている暗号技術の説明をしているので個人的に大変わかりやすかったです。
特に自分はPKEとPKCを混同していたのをこの記事で気づかせてもらったので大変助かりました。
記事にも書いてありますが、『図解即戦力 暗号と認証のしくみと理論がこれ1冊でしっかりわかる教科書』がおすすめのようなので、今度買って読んでみようと思います。
Zennの検索スピードを5倍に高速化した話
https://zenn.dev/team_zenn/articles/zenn-search-tuning-story
zennのサイト内検索を高速化に関する記事です。 zennは全文検索エンジンを使わず、DBのlike検索やCDNキャッシュを使っているが、それも限界があるので、それをどう改善していったかという内容が書かれていました。
個人的に面白かったのは全文検索を導入せず、PostgreSQLの全文検索用の拡張を使った点です。 PostgreSQLに全文検索用の拡張があるのを知リませんでした。 また、BTreeでどのように全文検索の仕組みを実現しているのかの説明があって、なるほどと勉強になりました。
DBに文章を保存しているけど、全文検索したいといった場合は大変参考になるので、そういう場面に遭遇した際に検討してみたいなと思いました。
ゴリラさんの「も読」過去記事
- リンカ・ローダ実践開発テクニック (5月1日公開)
- オブジェクトファイル(5月12日公開)
- 高速リンカー mold(5月29日公開)