「何から始めよう」「どこまでやればいいんだろう」——「エンジニア転職ガイド」は、転職準備から書類作成、面接、オファー、退職・入社までを、エンジニアキャリアのプロの視点で解説するシリーズです。順番に読むことも、気になる記事から読むこともできる内容になっていますので、ぜひご活用ください。
本記事は、エンジニア転職ガイド『面接編』(全6回)の第1回として、企業が面接で確認している5つの評価ポイントを解説します。(面接対策の具体的な進め方は、本文内のリンクから個別記事をご覧いただけます。)
📌 本記事でわかること
・企業が面接で見ているのはスキル・経験だけではなく、キャリアの軸・思考プロセスの言語化・自社とのマッチ度まで含めた5つの観点で評価される
・近年は技術力だけでなく、思考の深さやAI活用への理解・問題解決意識も重視される傾向にある
エンジニアの転職で企業側が面接で見ているポイント
近年はAIの普及と深刻なエンジニア不足などの背景から、エンジニアの選考基準も大きく変化してきています。どのスキルレベルの人も準備をしっかりしないと転職活動の成功は難しい状況であるといえるでしょう。
転職を成功させるためには、まずは企業側が面接でどのような点を確認しているかあらかじめ把握しておくことが重要です。
ここでは、エンジニアの転職で企業が面接時に見ている主なポイントを紹介します。
企業が面接で見ている5つのポイント
1 経験やスキル
2 キャリアの方向性
3 コミュニケーション能力
4 自社とのマッチ度
5 その他(ポータブルスキル等)
経験やスキル
現場で力を発揮できる人を求める企業が多いため、経験やスキルは、企業にとって最も関心が高い要素です。過去に担当していたプロジェクトの詳細や、技術スキル、どのように成果を出してきたかなどについて、面接時に深掘りされることが予想されるでしょう。企業側は、アピールしている成果の再現性や、応募書類と面接での発言の一貫性を見ています。
得意とする技術はもちろん、苦手な領域についても質問されることがあります。自身のこれまでの経歴を振り返り、強みとしてアピールできる経験やスキルを整理しておくことが重要です。
キャリアの方向性
企業がキャリアの方向性について確認しているのは、「この人がどのような意思決定でキャリアを積み重ねてきたのか」を知るためです。
面接では、将来やりたいことそのものよりも、以下のような点が見られていることが多いです。
- これまでのキャリアの選択はどのような理由で行われたのか
- その選択には一貫した軸があるのか
- その思考は次の環境でも再現されるのか
キャリアの話し方には、その人の価値観や意思決定の基準が表れます。企業はそこから「この人はどのような役割を担うタイプのエンジニアなのか」を判断しているのです。
また、転職理由やキャリアの方向性が、自社の事業やプロダクトへの関心、またはどのような形で関わっていきたいのかと結びついているかどうかも見られます。
例えば、単に「新しい技術に挑戦したい」という話だけではなく、その関心がプロダクトや事業への価値発揮とどのようにつながるのかが説明できると、企業側も入社後の役割をイメージしやすくなります。
コミュニケーション能力
エンジニア採用で見られているコミュニケーション能力は、実際のやりとりの中で確認されます。特に注目されているのは会話の上手さというよりも、「思考や問題解決のプロセスを言語化して共有できるか」という部分です。
実際の開発では、技術的な判断や設計の意思決定をチームで進める場面が多いため、以下のような思考の過程を説明できるかどうかが見られています。
- どのような前提で判断したのか
- なぜその設計や技術を選んだのか
- 問題が起きたときにどのように整理し解決してきたのか
また、課題が発生した際に、問題を他責にせず自分の課題として捉えられるか、必要な場面で周囲と連携しながら解決を進められるかといった姿勢も見られることが多く、チームで複雑な問題を解決していくうえでの協働力や思考の深さが評価されています。
自社とのマッチ度
企業が自社とのマッチ度を確認しているのは、応募者が自社の環境で実際に活躍できるかどうかを判断するためです。
企業やチームによって、仕事の進め方や求められるスタンスは大きく異なります。例えば、ある環境では自律的に判断しながらスピード感を持って進めることが求められる、別の環境では関係者との合意形成やプロセスを重視した開発が求められるといった違いがあります。
そのため企業は、応募者の仕事の進め方や価値観が、自社の開発体制やチームの雰囲気と大きくズレていないかを面接の中で確認しています。
また、チームで長く働く前提になるため、他のメンバーと協働できるか、組織の中で信頼関係を築きながら働けるかといった人柄の部分も含めて判断されることが多いです。
その他
一般的なビジネスマナーや、学習意欲・問題解決能力などのポータブルスキルも面接での確認事項の1つです。面接での振る舞いでは、最低限のビジネスマナーがチェックされるため、入退室や挨拶の姿勢にも気を配る必要があります。
ポテンシャル採用の場合は学習能力や成長意欲などの適応力がチェックされる傾向があり、異業種からの転職の場合は、エンジニアに求められる課題設定や解決力などの問題解決能力の有無などが、過去の経歴からチェックされるでしょう。
💡 キャリアのプロからのワンポイントアドバイス
エンジニアの面接では、技術力を中心にチェックされるケースが多かったですが、近年はコンピューターサイエンスの基礎的な知識や技術だけでなく、より深い理解力や問題解決能力が求められています。例えば、新しい技術に対するキャッチアップ意欲や、AIを含めた先進技術の理解度や活用度も企業が重視しているポイントです。
そのほかにも、企業の事業内容への理解度やビジネスへの貢献度、コミュニケーションスキルも企業が重視する傾向が高くなっています。「どのような課題を、どういった方法で解決するのか」といった、より抽象的な問題解決意識があるエンジニアの需要が高くなっているのです。
面接対策の具体的な進め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
面接対策で不安があれば、キャリアのプロに相談するという選択肢も!
企業が面接で見ているポイントについて解説してきましたが、実際の準備の仕方や想定される質問への答え方は、個人のキャリアや応募先企業ごとに変わってきます。
そういった個別のケースについて相談したいという方におすすめなのが、エンジニアに特化したキャリア・転職支援サービス「Findy」です。
Findyには、専門的な技術・知識を持ち、企業の情報にも精通したユーザーサクセスメンバーがいるので、求人紹介や選考対策はもちろん、「まずはキャリアを整理したい」「壁打ち相手がほしい」といった場面でも、希望に応じて活用できるのが特徴です。
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まとめ
エンジニアの面接では、技術力や経験はもちろん、キャリアの一貫性・思考プロセスの言語化・自社とのマッチ度まで、多角的な観点から評価されます。
近年はAI活用への理解やビジネスへの貢献意識も重視される傾向が強まっており、技術力だけで勝負できる時代ではなくなってきています。まずは企業が何を見ているかを把握したうえで、自分のキャリアや強みを整理し、面接準備を進めましょう。
監修者
中村 弘平
Kohei Nakamura|ユーザーサクセス マネージャー
これまでにキャリアアドバイザー、組み込みエンジニア、ITコンサル企業の共同創業者・人事統括と、複数のフィールドを経験。共同創業した金融特化のITコンサル企業では、経営に携わりながらエンジニアの中途採用に従事した後、2023年10月にファインディ株式会社へJoin。エンジニア・人事・キャリアアドバイザー、そして経営・採用と多角的な視点を生かして、これまでに累計2,000名以上のエンジニアと面談をしてきた。現在はユーザーサクセスチームのマネージャーとして、エンジニア一人ひとりのキャリア支援に取り組んでいる。

