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大神祐真さん──自作OSで自分を表現し続ける

「へにゃぺんて」という個人サークルで、独自のOSを作る活動を始めてから、もう6年になる。

最初に発表したのは「OS5」という自作OS。その全ソースコードをコメントで解説した書籍「Ohgami's Commentary on OS5」を、2017年の技術書典2に出品した。

以来、「自作OS自動化のPoCとしての遺伝的MBR」「バイナリ生物学入門」「バイナリ生成環境『daisy-tools』実験報告」など、斬新な作品を毎年リリースしている。

コンスタントに続けていくうえでの大敵は「マンネリ」だという。

「マンネリが一番の敵でしたね。マンネリ化してきたときに、どうするか」

「大事なのは、やっぱり好きであること、ですね。何か、こういうやり方をしてると嫌いになりそうだ……となってきたら、積極的に止めるように心がけてきました。嫌いになるぐらいだったら、1回離れる」

大事にしているのは、自分自身を表現すること。

「(あるTV番組で)漫画家の島本和彦先生(※)が、ご自身の作品を『第二の肉体』と表現されたのです」

※:島本和彦:漫画家。https://twitter.com/simakazu

「これはすごいなと思って」

「自作OSって、汎用的に使ってもらえるところを目指すと、だんだんそこに自分自身の存在がなくなっていくような気がするんですよね。そうじゃなくて、自作OSも、僕は(島本和彦先生が言った『第二の肉体』のような)そういう気持ちでやりたいと思っています。そのとき、僕が一番興味を持ってるものを、自分のやり方でやるように、常に自分自身を表現するっていう気持ちでやっています」

(了)

取材・執筆・文責:Ko Kazaana
編集・制作:Findy Engineer Lab編集部

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